ロシア・北オセチア共和国の中等学校で発生した子どもの人質事件について
キャロル・ベラミー ユニセフ事務局長の声明
ニューヨーク/ジュネーブ/香港
2004年9月3日
「ロシア・北オセチア共和国、ベスランで起きた学校占拠事件では、子どもたちが3日間にわたって人質として利用され、食べ物や飲み物も与えられず、恐怖におびえる日々を強いられました。これは、我々の意思をくじく、かつてない卑劣な行為です」ユニセフ事務局長のキャロル・ベラミーは述べました。
「このような事態は、受け入れることも理解することもできない、愚かなことです。さらに悲劇的なことは、この事件が、今日ますます増加しつつある、子どもたちを標的とする暴力のひとつだということです。私たちは、この世界と率直に向き合い、子どもたちがどのように扱われているのか、再考するときにきています」
「ユニセフは子どもたちを政治的目的のために利用することも、また、学校を暴力が横行する場におとしめることも、断じて許すことはできないという先の声明を改めて繰り返します」香港に滞在中のベラミー事務局長は述べました。
「子どもの頃に守られるべき聖域を尊重しなければ、聖域と言えるものは何ひとつなくなってしまうのです」
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