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アン・ベネマン前米農務省長官、新ユニセフ事務局長に就任【ニューヨーク/ジュネーブ発、2005年5月2日】 前アメリカ農務省長官のアン・ベネマンさんが今日、ユニセフの第5代事務局長に就任しました。ユニセフは創立からまもなく60年を迎える、子どものための国連機関です。 「ユニセフは世界でも有数の機関であり、その組織を率いる機会を与えていただけたことを、本当に光栄に感じています」ベネマンさんは、ニューヨークのユニセフ本部における第一日目となる1日(月)にこう述べました。「世界中で、あまりにも多くの子どもたちが、子ども時代に決してふさわしくない幾多の困難に直面しています。ユニセフが取り組む世界中の子どもたちのための活動に携われることを、とても楽しみにしています」 ミレニアム開発目標には、世界中の各国政府の願いと意志が反映されています。そして、その目標では子どもたちの福祉に非常に重きが置かれています。だからこそ、ユニセフはそれらの目標の達成にあたって、非常に重要な役割を背負っているのです」ベネマンさんは述べました。 ユニセフがこれまでのすぐれた活動実績を今後も維持するためには、既存の協力関係を強化するとともに、政府や国連機関、非政府組織、宗教的信念に基づいて活動を行う団体やコミュニティとの新たな協力関係を構築していくことが鍵となります。 「世界のパートナーとの協力関係を強化していくことは、貧困や栄養不良児、病気を減らしたり、虐待や暴力から子どもたちを保護するという目標の達成に資するものなのです」 アメリカ政府の省庁の中でも最大でもっとも複雑な機構のひとつである農務省を率いてきた経験を携えて、ユニセフ事務局長に就任したベネマンさん。数千ものパートナー団体や政府との協力のもと、世界中で活動を行う機関を率いることには豊富な経験があります。 第27代米農務省長官として、ベネマンさんは11万1,000人の職員を率い、1,130億米ドルのプログラムを実施してきました。これは全米第6位の規模の企業に相当するものであり、米政府の中でももっとも多様で困難な任務のひとつです。在任期間中、農務省は機関の歴史上はじめて公正な財務監査を受けました。他の米国省庁が同様の財務監査を受けるようになったのは、それから4年後のことです。 米農務省では、学校給食や栄養補助、栄養教育、対外食糧援助、また国内外における開発援助などのプログラムを陣頭に立って指揮してきました。 ベネマンさんは、子どもの栄養や公衆保健、飢餓の削減の分野で活動を続けてきました。世界中の栄養不良撲滅のために新しいアプローチを採用したのもベネマンさんです。 米農務省のほか、カリフォルニア州政府でも豊富な経験を積み重ね、ワシントンD.C.と生まれ故郷のカリフォルニア州では弁護士としても活躍。 カリフォルニア大学デービス校で政治科学の学位、同大学バークレー校にて公共政策学の修士号を取得。さらに、同大学ヘイスティングス・ロー・スクールにて法学博士号を取得しています。
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