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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、インドネシア・アチェ州に230校の学校を建設

【2005年9月9日、バンダアチェ発】

インドネシアのアチェ・ニアス復興再建庁は9日、ユニセフが進める学校建設計画を正式に承認しました。この計画は、スマトラ沖地震・津波により大きな被害を受けたアチェ州と北スマトラ州全域に、数百校の常設の学校を新たに建設するというものです。

アチェ・ニアス復興再建庁はスマトラ沖地震・津波後の復興・再建を管轄しています。9月9日(金)に承認された計画の全体像は、少なくとも350校の学校を建設するというもの。これにより、バンダアチェとアチェブサールに最初の学校が建設されるのを皮切りに、総額9,000万米ドルにのぼるプロジェクトが今月中にスタートすることになります。

この学校建設プロジェクトは完了までに最低3年を要する見込みですが、プロジェクト全体の中で、ユニセフはアチェ州と北スマトラ州に、最大で合計500校の常設の学校を建設します。

このプロジェクトの署名式が、ユニセフ・インドネシア事務所代表のジアンフランコ・ロティグリアノ氏とアチェ・ニアス復興再建庁のクントロ・マンクスブロト氏出席のもと、9日午後、バンダアチェ州にユニセフが建設した仮設の学校において執り行われる予定です。

クントロ氏は述べました。「この大規模な復興プロジェクトの立ち上げにあたって、ユニセフが参加してくださったことに心から感謝します。ユニセフからの支援は、アチェ州の教育に今後大きな改革をもたらし、アチェ州の子どもたちにより良い教育の機会がもたらされることでしょう。アチェ・ニアス復興再建庁とユニセフは、計画の当初から今日にいたるまで、常に協力してきました」

新たな学校の建設地としてこれまでにおよそ230カ所が特定されているほか、校舎に一部損壊の被害を受けた学校137校が改築・設備の近代化の支援を受けることになりました。ユニセフは今回も、インドネシア政府、およびアチェ州政府との緊密な協力体制のもと、このプロジェクトを推進しています。

今回のプロジェクトにおいて重要な点のひとつは、このプロジェクトがコミュニティ主導で進められているという点です。

学校の建設地や新たに建設される校舎のデザインはすべて、それぞれの学校の近隣コミュニティや先生たちと何度も協議を重ねた上で決められました。それぞれの地域のニーズにあった学校が建設されるのです。

ユニセフ・インドネシア事務所代表のロティグリアノ氏は述べました。「私たちは地元の人々と緊密に連絡を取り合いながら活動を続けてきました。子どもを持つ親から地元の政治的指導者まで、すべての人々が建設計画のなかで意見を表明してきたのです」

それぞれの学校はすべて、子どもにやさしい学校になることでしょう。すなわち、男の子と女の子用にそれぞれ別々のトイレが作られ、安全な飲料水が供給され、身体に障害を持つ子どもにも開かれた学校となるのです。中には、保護者や教師からの要望に応じて、図書室が整備される学校もあります。

「ユニセフは津波以前にあった学校よりも、より良い学校を作ろうとしています。これから建設される学校は、それをはっきりと示してくれることでしょう」

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