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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ウガンダ北部の9県で、大規模なはしかの予防接種を実施

パデル県の避難民キャンプではしかが発生。ユニセフは、子どもたちの最大の死亡原因であるこの病気に対し、一致団結して立ち向かうよう訴えています。

【2006年7月6日、カンパラ発】

©UNICEF/HQ02-0245/Thierry Geenen
2002年にケニアで行なわれたはしか予防接種キャンペーンのようす

6月半ばに最初のはしか感染例が確認されて以来、10カ所の避難民キャンプで生後12カ月から5歳までの169人の子どもたちがはしかにかかり、うち3人が命を落としました。10のキャンプとは、アコリ・バー、アミエル、カロンゴ、コキル、リラ・カト、ムットゥ,、パデル、パイモル、パジュール、そしてウォルの各キャンプです。

この事態を受けて、ユニセフは関連諸機関とともに、パデル県のほか、アモラター、アパッチ、ドコロ、グル、キラク、キトゥグム、リラ、オヤムの各県で生後6カ月から59カ月の子どもたちを対象とした予防接種キャンペーンを7月10日からスタート。また、過去に定期予防接種を受けられなかった子どもたちにはポリオの予防接種も合わせて行ないます。

はしかは感染力が強く、予防接種を受けていない子どもたちの間であっという間に広がります。ウガンダで報告されたはしかの発生件数は、2003年の4万件から2005年には100件未満に減少していますが、その理由として2003年に国内で行なわれた大規模な予防接種キャンペーンが挙げられます。しかし、はしかは今なお、ワクチンで予防可能なあらゆる病気の中で、もっとも多くの子どもたちの命を奪いつづけています。死に至らない場合でも、失明・栄養不良・聴覚障害・肺炎などのさまざまな症状を引き起こします。

ユニセフは今回のキャンペーンで、技術面・物資の調達と運搬・資金面での援助を提供しています。また関連機関によるはしか対策の一環として、、9,200人を超える子どもたちを対象とした予防接種活動を支援しました。このキャンペーンには、WHO(世界保健機関)、AMREF(African Medical and Research Foundation)、GOALとフランスの国境なき医師団が参加しています。

2006年5月、ユニセフは、ウガンダにおける保健と栄養プロジェクト実施のため、国際社会に対し1300万米ドルの支援を要請しました。プロジェクトにはウガンダ北部の紛争の影響を受けた地域に暮らす、93万5,000人の子どもたちに対する予防接種活動が含まれています。しかしながら支援資金は40%しか集まっていません。

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◇ 募金のお願い ◇

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