スリランカの子どもたちの健康を守るために
日本ユニセフ協会から230万米ドルの拠出
【2006年9月12日、コロンボ発】
日本ユニセフ協会は、スリランカの学校と地域コミュニティにおける水と衛生施設の改善、および子どもの栄養状態改善を推し進めるために、230万米ドルを拠出いたしました。
この資金が活用されるのは3つの分野。1つは、スリランカが多くの困難な課題に直面している母子の栄養改善です。スリランカでは、女性のほぼ3人にひとりが貧血をわずらい、栄養不良の状態にあります。そのため、赤ちゃんのおよそ17パーセントは低体重で生まれてきます。また、5才未満の子どもの3人に1人が低体重です。
今回の資金によって、公衆保健助産師が各家庭やコミュニティを訪問する回数を増やし、在宅ケアの提供や母子栄養の改善を充実させることができます。また、微量栄養素の提供をはじめとする保健センターでの妊産婦支援の強化、新婚家庭やもうじきお父さんお母さんになる人々を対象とした広報キャンペーン、子どもの成長観察の改善などを行うことができます。
2つ目は、スリランカ北部と東部の紛争地域の子どもと家族の支援。安全な水と公衆衛生施設の建設を通じて、マナー(Mannar)とワウニア(Vavuniya)の住民400家族の帰還を支援します。衛生知識の普及活動によって、水を媒介とする病気を防ぐことができます。また、30校の学校に新しいトイレが作られ、1万6,000人の児童がその恩恵を受けます。
3つ目は、ワウニア県立病院の水と衛生施設の改善です。ここでは、雨水利用システムと下水処理施設の建設も行われる予定です。
「私たちは、新たに資金提供を受けたこれらのプロジェクトを通じて、スリランカの子どもたちとその家族の生活が大きく改善されるものと確信しています。子どもと母親の栄養改善はユニセフの主要な優先課題の1つであり、紛争の影響を受けた家族の再定住を支援するために、優れた水と衛生施設の提供は欠かせません」と、スリランカ・ユニセフ事務所代表のジョアンナ・ヴァンゲルペンは述べています。
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