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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、60周年を祝う

【2006年12月8日 ニューヨーク発】

1946年、臨時の救援機関として活動を開始したユニセフは、今日創設60周年を迎え、世界の子どもたちのために多くの業績を成しとげてきたことを祝う予定である。

第二次世界大戦後の灰のなかから生まれたユニセフの最初の使命は、戦争によってお腹をすかせ、家を失い、衰弱した何百万人ものヨーロッパの子どもたちに、牛乳・食料・毛布・医薬品を提供することだった。一日当たり600万食以上を提供したユニセフは、“世界の子どもへの牛乳配達人”というニックネームで親しまれた。

ヨーロッパの子どもたちが回復へ向かうと、ユニセフはその使命を拡大し、貧困と病気に苦しむ世界中の子どもたちを支援することとなった。以来ユニセフは、変わりゆく世界のなかで子どもたちのニーズに応えながら前進を続けてきた。

ユニセフのアドボカシー(政策提言)活動と現地支援活動は、文字通りたくさんの子どもたちの命を救ってきた。ユニセフの功績は以下のとおりである。

  • 6つの疾病(ジフテリア・はしか・百日咳・ポリオ・肺結核・破傷風)に対する予防接種キャンペーンを世界規模で展開し、毎年多くの子どもの命が救われている。
  • 子どもたちにビタミンAを補完することで、子どもの死亡率が高い地域でその率を約25%減少させた。
  • ヨード欠乏症が原因となって起こる知的障害のリスクを減らすため、ヨード添加塩の生産を促すキャンペーンを行った。現在では開発途上国の全世帯のおよそ70%がヨード添加塩を使用し、多くの子どもたちが知的障害のリスクを免れている。
  • 子どもたちの就学率は史上もっとも高くなっている。多くの地域で、男女間の就学率の格差も縮小してきている。
  • ユニセフの“スクール・イン・ア・ボックス(学校キット)”の開発により、武力紛争や自然災害の影響を受けた多くの子どもたちが学校に戻ることができた。

しかしユニセフの最大の功績は、国際的な開発アジェンダの中心に子どもたちを位置づけたことである。問題を個別に考えるのではなく、病気や貧困、死亡率を減少させる国際的な戦略の重要な部分として子どもを位置づけ、教育やジェンダーの平等、環境の持続可能性を促進している。子どもは「ミレニアム開発目標」の中心なのである。今後もユニセフは、子どもたちのニーズのための活動を展開し、2015年までにミレニアム開発目標を達成する努力を継続する。

60周年記念のハイライトとして国連総会で記念会議が行われ、ユニセフの新しいドキュメンタリーフィルム“Wake Up World”の上映、写真とマルチメディアによる美術展“モザイク・ユニセフ”、そしてもちろん、子どもたちとの祝賀会などが予定されている。

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