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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ウズベキスタンで62万人を対象にした はしかの予防接種キャンペーンを実施

【2006年12月15日 タシケント発】

ウズベキスタンで、12月15日から25 日の間、大規模な予防接種キャンペーンが展開されている。首都タシケントでは、62万人以上の子どもと若者がはしかと風疹の予防接種を受けることになっている。10〜29才までの子どもと若者は、これまでの予防接種歴の有無にかかわらず、無料で受けることができる。このキャンペーンは、ユニセフとUSAID(米国国際開発庁)との協力により、ウズベキスタン保健省が実施している。

「予防接種は、とりわけ子どもたちが、できるだけ最高の状態で健康を維持する権利をもつために不可欠なものだ。また、はしかから地域社会全体を守るための、経済的な手段でもある」とユニセフ・ウズベキスタン代表レザ・ホセイニ氏は述べている。

はしかと風疹の混合ワクチンは、先天性風疹症候群を予防することもできる。

若者たちへの予防接種は、保健所、小中学校、大学や各種学校、マハラと呼ばれる地元の長老たちの伝統的地域グループ、市場や市内各所に設けられた接種所などで行われる。このキャンペーンのために、1,000人以上の医療ワーカーが動員され、保健省による研修を受けてきた。ユニセフは地元のパートナーと協力し、保護者が必ず子どもたちに予防接種を受けさせるよう広報宣伝活動を行ってきた。そのためにマスメディアによる広報活動のほか、直接に親や保護者に会う個別訪問、若者に人気のある著名人による支援など多様な方法を活用した。

USAID は75万本の混合ワクチンと注射器を購入し、タシケント市に寄付。アメリカの疾病管理予防センター(CDC)は、予防接種が安全かつ効果的に実施されるように地元の疫学専門家のチームを雇用し、キャンペーンのモニタリングを行っている。

(注) はしか予防の経済効果は実証済みである。保健対策活動のなかでも、はしかの予防接種は、低コストで多くの命を救うことができる、もっとも効果的な方法であるとされている。はしかと風疹の混合ワクチンは30年以上前に開発され、その単価は安全な注射器を含めてわずかに65セント(米ドル)である。

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