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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

マダガスカル:はしかとマラリアの予防キャンペーン
マダガスカルの子どもたちに健康な未来を

【2007年10月22日 ワシントンD.C.発】

マダガスカル政府は国際機関・団体の協力のもと、全国保健キャンペーンを展開し、280万人以上の子どもを対象にはしかの予防接種を行なうとともに、マラリア感染の拡大を防ぐため殺虫剤塗布済みの蚊帳150万張り以上を配布する。

アメリカ赤十字代表ボニー・マクエルヴィーン・ハンター氏は次のように述べた。「我々は、無用な感染や死亡の原因となっている予防可能な病気からすべての子どもたちを守ることができる日が来ることを期待している。人々と資源を動かすことで、我々は何百万人もの子どもの生活を大きく変えようとしている。アフリカの子どもたちに健康な生活への希望を与えるという点で、マダガスカル大統領ならびに我々のパートナーである多くの人道支援団体・機関とボランティアの人々に敬意を表したい。」

10月22日〜30日、マダガスカルでは生後9〜59ヵ月のすべての子どもを対象に、はしかの予防接種が行なわれる。マラリアの感染者がきわめて多い59地区の子どもたちには、蚊帳も配布される。さらに、対象年齢の子どもすべてに、免疫力を高め、より健全な成長を促進するため、ビタミンAと駆虫薬が提供されることになっている。国連ミレニアム開発目標では、はしかやマラリアと闘うことが子どもの死亡率を下げることに大いに役立つとされている。

アメリカ赤十字、ユニセフ、国連基金、アメリカ疾病管理予防センター、WHOが主導するはしか対策活動は、すでにパートナー団体・機関の協力によって、49カ国3億7200万人以上の子どもたちに予防接種が行われ、はしかによる死亡率を、1999年当時より世界で60%、アフリカで75%減少させようとしている。

アフリカで子どもの主な死亡原因のひとつとなっているマラリアの感染拡大を止めるためにも、同じような取り組みがなされている。世界中でさまざまな団体・機関がマラリアに関する知識を広め、地域社会を動員して蚊帳を配布している。マラリアとの闘いを主導しているのは、はしか対策活動のパートナー団体・機関のほか、カナダ赤十字、カナダ国際開発庁、世界エイズ・結核・マラリア対策基金、マラリア・ノーモア、PSI(Population Services International)、大統領マラリア・イニシアチブ、ロールバック・マラリア・パートナーシップなどである。マダガスカルでは、殺虫剤塗布済みの蚊帳が住友化学やベスタガード・フランドセンなどの民間企業によって生産された。

ユニセフおよびロールバック・マラリア・パートナーシップの親善大使であるイボンヌ・チャカ・チャカ氏は次のように述べた。「マラリアに世界の注目が集まり協力の精神によって活動が行なわれることで、国際社会はマラリア予防と子どもの生活改善へ大きく前進することになる。私たちは、ともに達成しうる目標が明確になり、マダガスカルの子どもに支援と希望をもたらしたことについて、マダガスカル政府とすべてのパートナー団体・機関に対して感謝の気持ちを伝えたい。」

マダガスカル・キャンペーン補足

今回のキャンペーンに先立ち、ヘルスワーカーと研修を受けたボランティア(マラガシー赤十字からの人員も含む)が、予防接種と適正なヘルスケアの重要性を家庭に向けて発信する。現場ではユニセフ、WHO、その他の機関から派遣されたヘルスワーカーが、政府に対して後方支援や社会的動員、研修、モニタリングと評価などの技術的支援を行うことになっている。研修を終えたボランティアは、蚊帳の正しい使い方と手入れ方法について家庭むけの指導を実施することで、キャンペーンをフォローアップする。

今回の総合保健キャンペーンはマダガスカル保健・家族計画省が中心となり、アメリカ赤十字、カナダ国際開発庁、カナダ赤十字、世界エイズ・結核・マラリア対策基金、Global Health Advocates、国際赤十字社・赤新月社連盟、マラガシー赤十字、マラリア・ノーモア、はしかイニチアチブ、PSI(Population Services Internaitonal)、大統領マラリア・イニシアチブ、ロールバック・マラリア・パートナーシップ、住友化学、ユニセフ、国連基金、USAID、アメリカ疾病予防管理センター、ベスタガード・フランドセン、WHOなどが協力している。

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