国連機関とベルギー政府、ウガンダ北部で食糧確保のための支援
ベルギー生存基金の支援でユニセフ、WFP、FAOが3年間の共同プログラムを実施
【2007年2月8日 カンパラ発】
ユニセフ、世界食糧計画(WFP)、国連食糧農業機関(FAO)は、8日、北部ウガンダのアビム郡、カベラマイド郡、コティド郡において、もっとも弱い立場にある人々が、家庭で必要な分の食糧を確保できるようするために行っている活動をより強化するため、一致団結して取り組むことを正式に発表した。
このプロジェクトの資金は、ベルギー政府がベルギー生存基金を通じて拠出する資金とユニセフからの援助を合わせた、総額610万米ドルとなっている。3つの国連機関は、この3年計画のプロジェクトによって、家庭とコミュニティレベルで必要な食糧と栄養の確保に取り組むことに合意した。主な活動としては、家族の予防保健活動、栄養問題についての意識啓発、家庭の収入向上や食料入手方法の改善などが含まれる。
ユニセフ・ウガンダ事務所の代表キース・マッケンジー氏は、3つの国連機関が出席した覚書の署名式で、物的・人的資源、専門的知識、コミットメントの集結と、地方政府との協力が、このプロジェクトを遂行するのに最も重要な要素の一つとなるだろうと述べた。
「ウガンダで、もっとも疎外され不利益を被っているコミュニティに対し、国際機関が協力して支援活動を行うことはわれわれにとって心強いことである。ユニセフは、とりわけ過酷な環境で、また変動が大きい気候条件のなかで暮らす家族が必要な栄養分を摂取できるよう、今後とも継続して活動を行う」
WFPウガンダ事務所長テセマ・ネガッシュ氏は次のように述べた。「WFPは長年、救援・開発活動を通じてカラモジャ族を支援してきた。関係機関とのより良いパートナーシップ、政府の協力や支援者の増加は、カラモジャ族の自給自足を促し、安定した食糧確保の面であまりにも立ち遅れてきた人々に大きな変化をもたらす鍵となるだろう」
FAOウガンダ事務所長パーシー・ミシカ氏は、今回の協力活動において、FAOは農業従事者のフィールドスクール・アプローチ(農業を収入源としている人々を対象とし、コミュニティに根ざした参加型の学習プロセス)の実施に専門的知識を提供できるとし、これは「栄養、保健、衛生、自然資源の管理など、くらし全般の問題に対処するための基礎」と述べた。
ベルギー生存基金はベルギー国会で創設された。アフリカの開発プロジェクトに資金を提供し、弱い立場にある家族がより健康で生産的な生活を送れるよう、ひいては家庭で必要な分の食糧が確保できるように支援をしている。
|トップページへ|コーナートップへ戻る|先頭に戻る|