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エチオピア:ミレニアム開発目標の達成に向け着実に前進【2007年2月24日 アジスアベバ/ニューヨーク発】 ユニセフ事務局長アン・ベネマン氏は24日、エチオピアがミレニアム開発目標の達成に向けて前進していることを強調し、エチオピアの子どもたちの明るい未来への希望を述べた。 「エチオピアの子どもの死亡率は、過去15年間で40%減少した。我々はこの成果をふまえ、子どもたちの生活をさらに改善していかねばならない」 エチオピアの5歳未満児の死亡率は、出生1,000人当たり123人まで徐々に減少してきた。ピーク時の1990年の死亡率は204人であった しかしながら、予防可能な病気が原因で死亡する5歳未満児は今も毎年約40万人にのぼっており、エチオピアは依然として、子どもの死亡率が世界で最も高い国の1つである。 ベネマン氏は今回のエチオピア訪問で、商業用の花の栽培園とコーヒー生産協同組合にも立ち寄り、エチオピアの子どもたちの現状を継続的に改善していくためには、国家の経済発展が重要であることを強調した。 ベネマン氏はまた、首都アジスアベバにあるプランピー・ナッツ(栄養価を強化したピーナッツバターのようなもの)工場の開設式にも参列した。 「プランピー・ナッツのような栄養治療食は、重度の栄養不良の子どもたちの命を救い、また、エチオピア国内の栄養不良の問題に取り組む際に大いに役立つだろう」 エチオピアでのこの劇的な変化の要因の一つは、政府、地域社会、支援者・団体、国連諸機関間の密接な協力活動である。なかでも、国連とエチオピア政府とのかつてない大規模な協力のもとで実施された『子どもの生存のための拡大福祉戦略』と、飲料水・衛生施設・衛生慣行(WASH)キャンペーンは、子どもたちの生存率の改善における成功の柱である。 ベネマン氏は述べる。「貧困、疾病、栄養、子どもの保護、教育などの各分野での課題に取り組み、成果をあげるためには、各関係機関との協力は不可欠である。我々ユニセフも、迅速に行動し、成果を積み上げていくことにより、エチオピアの子どもたちの生存のみならず、力強い成長を可能にする」。
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