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ルワンダ:「女の子を学校に」キャンペーン【2007年3月1日 ルワンダ発】 ルワンダ大統領夫人と教育省は、本日1日、ルワンダの学校におけるジェンダーの平等を推進する新キャンペーンを開始した。 北部ルワンダのルヘンゲリで行われた式典にて、これから5年にわたるキャンペーンが正式に開始。このキャンペーンでは、女子が小中学校に就学し、勉強を継続できるように特別な対策をとる。また、今なお存在するジェンダーの不平等の是正に向けて取り組むよう地域社会や学校に促す。 「ルワンダの女子たちが自信を持ち、人生で待ち受けるさまざまな困難に立ち向かうことができるよう、支援の手を差し伸べる必要がある。男性ができることは女性にもできる。女性は決して男性の言いなりになるべきではない」ジャネット・カガメ・ルワンダ大統領夫人はこう述べた。 近年、ルワンダでは、女性と男性における機会均等に向けた動きが大きく前進し、その結果、多くの女子が全国の小学校2,295校に就学している。しかし、女子が中途退学する割合は男子よりはるかに多い。小学校に入学した女子のうち、卒業まで残るのは約半数にすぎない。高い退学率の主な原因には、家事やジェンダーに関連した暴力、学校の衛生施設の不備などが挙げられる。 ユニセフは、2005年に設置された教育省の女子教育特別委員会に対して技術的および財政的支援を提供し、このキャンペーンを初期の段階から支援してきた。特別委員会は大統領夫人執務室および民間団体の協力し、このキャンペーンを計画。キャンペーンでは、女子生徒の在籍率を維持した学校に対し、1年間の特別補助金を交付することになっている。毎年選ばれる最優秀校3校には、新しい教材や実験室などの設備提供、学校施設の改修などが実施される。 ユニセフ・ルワンダ事務所代表は、キャンペーンの開始にあたり、次のように述べた。「ジェンダーの是正や平等を実現し、特に女子生徒の就学率を維持するためには、学校やコミュニティを巻き込んだ、効果的で意味のある対策を講じなければならない。というのも、学校やコミュニティには、女子の社会への参画に悪影響を及ぼすような否定的な考えや態度、習慣が未だに根付いているからである。このキャンペーンによって、費やした時間と資源に見合う結果を出すことができるだろう」
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