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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ブルンジ: 国連特使、児童兵の武装解除支援活動を賞賛

【2007年3月27日 ブジュンブラ発】

© UNICEF Burundi/2007/Yves
ブルンジの子どもの保護施設、カボンドセンターで、子どもたちの太鼓と踊りのパフォーマンスに迎えられるラディカ・クマラスワミー国連特使

子どもと紛争問題に関する国連特使、ラディカ・クマラスワミー氏は、ユニセフが支援する子どもの兵士の武装解除プログラムを視察。その成果を賞賛しました。

「武装勢力に加えられ戦闘に従事させられた『罪』でこう留された子どもたちは、その殆どが、これまでに解放されたようです。しかし、(子どもの兵士に限らず、法律に抵触する行為を犯した)子どもたちを保護・更正する環境は、まだ改善の余地がありあます。」 3日間にわたるブルンジの視察を終え、クマラスワミー氏はこのようなコメントを残しました。

滞在中、大統領をはじめ複数の政府首脳と会談したクマラスワミー氏は、ブルンジ政府は、おとなの施設と子どもの施設を分離するなど、こうした子どもたちの環境を改善することを約束したとも語っています。彼女はまた、こうした子どもたちの再犯などを防ぐためにも、継続的な社会復帰支援の必要性も合わせて訴えました。

クマラスワミー氏によれば、この改革が順調に進めば、ブルンジは、子どもの兵士の使用を監視する国連安保理決議1612号に基づき、「深刻な子どもの権利の侵害を行っている国」のリストから除外される最初の国になる可能性があるとのことです。

教育、職業訓練、家族へのサポート
© UNICEF Burundi/2007/Yves
性的暴力の被害を受けた10代の母親から話を聞く、ラディカ・クマラスワミー国連特使。

ユニセフは、ブルンジ政府による子どもの兵士の武装解除・社会復帰事業に協力。2004年から2006年の間に、3028人の子どもたちの社会復帰を支援しました。このうち、約600人が学校に復帰。 2300人が職業訓練を受けました。また3028人全員の家族に対しても、家族として子どもたちを支援するために必要なサポートを18ヶ月間に渡り提供しました。

ユニセフは現在、ブルンジ政府と協力し、最後まで残っていた武装勢力に加わっていた子ども26人の社会復帰を支援しています。ユニセフ現地事務所のシェリフ・ベナドウダは、クマラスワミー特使とともに、こうした子どもたちのために、そして、この国の更なる平和構築プロセスを進めるためにも、引き続き、国際的な資金援助が必要であると訴えています。

ユニセフが支援する現地NGOが運営する子どもの保護施設「カボンドセンター」には、ごく最近まで兵士だった子どもたちの他に、様々な理由で親や保護者を失った子どもたちや所謂ストリートチルドレンが保護されています。

センターを訪れたクマラスワミー氏は、このセンターで、子どもの兵士だった男の子と、武装勢力の複数の男性から性的暴力の被害にあった女の子から話を聞きました。

クマラスワミー氏は、この後、子どもの兵士の武装解除センターを訪問。先の26人の子どもたちが既にこの施設を出、家族の元に戻っていることを賞賛する一方、施設環境・設備の改善の必要性を指摘しました。また、ブルンジ政府に対し、ムピンバ刑務所にこう留されている子どもたち22人の同施設からの解放を強く促しました。

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