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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフとチャド、子どもの兵士の復員協定に署名

【2007年5月9日 ヌジャメナ、チャド発】

ユニセフとチャド政府は今日(9日)、チャド国内の子どもの兵士を復員させるための協定に署名した。

ユニセフ・チャド事務所長スティーブン・アドキッソン氏とチャド外務大臣ジッダ・ムーサ・アウトマン氏が署名したこの協定は、2006年2月6日、軍隊や武装集団で利用されている子どもの復員について合意したパリ議定書へのチャドの公約に基づくものである。今日の合意署名は、パリ議定書の実施に向けた大きな一歩となる。

「ユニセフは子どもたち、とりわけ紛争で影響を受けた子どもの保護を最優先する」とアドキッソン氏は述べた。また、子どもの復員と再統合のためのユニセフの支援が2つのレベルで実施されることを明らかにした。

ユニセフは政府を支援し、子どもが武装勢力に徴兵されることを防止するとともに、子どもが解放されてもとの社会に復帰できるようにする。

武装集団から子どもを解放し、彼らに支援を提供して、もとの地域社会に復帰させるという国家プログラムによって、ユニセフは政府を支援する。このプログラムは、スーダンの子どもたちを母国に復帰させることにも役立つと期待されている。

チャドの外務大臣はパリ議定書でのチャドの公約を改めて表明し、政府がユニセフやその他のパートナー機関とともに、武装紛争に巻き込まれた子どもたちを救出し、社会に復帰させるために尽力すると述べた。

ゲラ州では、1週間足らずの間に約300人の子どもの兵士が見つかっている。

消息筋によると、最近になって政府と和平合意を交わした反乱軍“変革のための統一戦線(FUC)”は、さまざまな地位・等級で1,000人以上の子どもの兵士を利用している。現在、子どもたちの解放と市民社会や家族のもとへの復帰に向け、交渉が行われているところである。

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