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ユニセフ、ソマリアの子どもたちの保護を訴え、不発弾について警告【2007年8月3日 ジュネーブ発】 ユニセフは、武力衝突がモガディシュの子どもたちに及ぼしている影響を非難し、すべての紛争当事者に一般市民とくに子どもたちの安全を確保するよう要請している。ソマリアの首都で今も続く紛争の結果、過去1ヶ月間に少なくとも20人の子どもが死亡した。またこの数カ月間に数十万人の人々が首都から避難したが、その大半は子ども、女性、老人である。 同国では和平の実現に向けた歩みが遅々として進まず、子どもたちがその直接的な犠牲者となってきた。7月15日に始まった国の調停会議は攻撃によって台無しとなり、7月19日には会場を狙った迫撃砲がはずれ、近くで遊んでいた子ども5人が死亡した。暴動はバカラ市場に波及して多くの店が閉店し、何百世帯もの家族の暮らしに影響が出ている。 ユニセフ・ソマリア事務所代表クリスチャン・バルスレフ‐オルセン氏は、次のように述べた。「子どもを無差別に殺戮することは、調停にむけたいかなる動きも無駄なものにしてしまう。ソマリアが前進するためには、もっとも弱い立場にある人々が攻撃の対象とならないようにしなければならない。今も国内の多くの子どもたちが、殺されるかもしれないという恐怖なしには外で遊ぶことやモスクに行くことができずにいる」 先月末、5人の子どもがモスクに行く途中に死亡した。子どものひとりが不発弾に触れたためであり、地雷など戦争が残した爆発物による危険が消え去っていないことが浮き彫りにされた。2006年末に始まった戦争中、ソマリアとくにモガディシュでは、新たな致命的な災い−不発弾−が、住宅地を含む町のいたる所に拡大した。そして今、とくに子どもが巻き込まれる事故が増加している。ユニセフは過去2カ月間、モガディシュとその周辺地域で、地雷の危険を知らせるラジオ・コマーシャルを放送している。また、ハンディキャップ・インターナショナルが実施している地域社会に根ざした子どもの保護推進者の研修も支援している。彼らの何人かはモガディシュに配置されることになっている。ユニセフはまた、南部ソマリアに地雷活動センターを設置している国連開発計画(UNDP)への技術的支援を継続する。 「地雷やその他の不発弾は紛争後の生活に残された悲しい現実である。ソマリアの子どもたちは過去16年間、次々におこる紛争のなかで過ごしてきた。先月のぞっとするような出来事によって、モガディシュでは今もまだ脅威が存在していることが再認識された。少なくとも広報キャンペーンを拡大し、平凡な見かけの装置がもたらす危険を多くの家庭に知らせねばならない」。オルセン氏はこう述べた。 暫定連邦政府は、追放されたイスラム原理主義グループと国際テロリストの支援者を追跡している。ユニセフはこの暫定連邦政府による襲撃を受けた学校について報告を受けたが、3人の教師と20人の生徒が拘束されているとのことである。 現在の治安の悪さは、ユニセフのような人道支援活動を行なう組織の能力にも影響する。水が媒介する伝染病予防の努力のなかで、給水活動や塩素消毒、衛生習慣に関する意識啓発プログラムなどが続けられているが、これらの実施はすべて、治安状況のいかんによっている。
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