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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、LRAに捕らわれている子どもと女性の即座の帰還を要請

【2007年8月26日 カンパラ発】

ユニセフは今日(26日)、ウガンダ政府と“神の抵抗軍(LRA)”との間での武力紛争を平和的に解決しようと努力するすべての当事者に対し、今もLRAに関わっているおよそ1,500人の子どもと女性を即座に、そして安全に帰還させるよう要請した。

1年前の今日署名された停戦合意以降、2007年6月29日の「説明責任についての合意」をふくむ進展に言及して、ユニセフは子どもと女性のタイムリーな帰還にむけた努力を強化するよう求めた。

6月29日に交わされた合意には、子どもたちの特別のニーズを認識し対処すること、子どもに細心の注意を払ったアプローチを採用すること、女性と女子の尊厳とプライバシー、安全を保護することなどのとくに心強い条項が含まれている。これは、紛争が子どもと女性に影響を及ぼすということ、そしてタイムリーな帰還こそが彼らにとって最も望ましいことだという共通の認識を反映したものだ、とユニセフは述べた。

帰還する子どもと女性はすべて、アムネスティや地方政府、伝統的・宗教的リーダー、人道支援団体との緊密な協力のもとで、適切な支援と保護を受けることになっている。

「我々は、子どもと女性が帰還するための準備を整えた。今こそ帰還の時である。かれらが家や学校に戻るのを我々は支援する。彼らはあまりにも長い間、故郷から遠く離れていた」。ユニセフ・ウガンダ事務所代表キース・マッケンジー氏はこう述べた。

子どもと女性の大半はウガンダの自分の家に戻ることが期待されている。

ユニセフは、現在続けられている交渉が北部ウガンダに永続的な和平の到来を告げるための明らかな機会となると述べ、すべての地域社会に対して、理解と容認、社会的支援をもって子どもと女性を受け入れるよう要請した。

「支援の中心を地域社会が担うことは、帰還する子どもや女性たちに安定を確保するため、また子どもに子ども時代を取り戻させるために不可欠である。地域社会の積極的な支援がなければ、我々は最も大切な人材である子どもや若者が平和と寛容のなかで成長する機会を簡単に失ってしまうかもしれない」。マッケンジー氏はこう述べた。

今年すでに、2,000人あまりの子どもたちがLRAから復帰し、ユニセフやそのパートナー機関・団体の支援を受けて実施されている、地域社会に根ざした所得創出活動や同年代の子ども同士によるサポート、その他の再統合プログラムの恩恵を受けている。

数多くの帰還者受け入れセンターでは、地方政府の名簿や記録を保管しているが、その中に含まれるデータによると、最大2万5,000人に及ぶ子ども(そのうち女子はおよそ7,500人)が長年の紛争の間にLRAに関与していたことがわかっている。これらの受け入れセンターは、帰還する子どもと女性に対し、家族の捜索およびカウンセリングなどの最初の支援を提供することになっている。

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