トルクメニスタン政府、小麦粉への栄養添加に全面的支援
大統領の指令で、トルクメニスタンの子どもと女性の栄養状態を改善
【2008年1月14日 トルクメニスタン発】
ユニセフは、トルクメニスタン政府が自立的に持続できる小麦粉への栄養添加プログラムの実施を決めたことに歓迎の意を表明した。鉄や葉酸を含む微量栄養素を小麦粉に添加することにより鉄欠乏性貧血を減らし、全国の女性と子どもの総合的な栄養状態が改善される見込みである。
同国政府は、子どもの生存と発達に寄与する施策の一環として小麦粉への栄養補強プログラムに資金を出し、ユニセフとの協力で品質のよい小麦粉に添加する微量栄養素を調達する予定だ。
小麦粉への栄養添加は、1996年以降ユニセフが支援してきたトルクメニスタンの貧血予防・制御プログラムの一環である。保健省、医療産業、トルクメニスタン製パン組合、国家規格局、製粉所、ユニセフは小麦粉への栄養添加の明らかな効果を確認してきた。
トルクメニスタンは国際的な要請基準に従って、小麦粉への栄養添加の新たな基準を採用したほか、品質保証やモニタリングの体制もつくってきた。保健省や製パン組合のメンバーは、小麦粉への栄養添加に関する知識を増やしている。母子保健科学臨床センターは、そのプログラムの効果をモニタリングする。
小麦への栄養添加プログラムは、トルクメニスタンの子どもと女性の健康および福祉に役立つ数多くのプログラムのひとつである。2001年以来トルクメニスタン政府は、ユニセフ調達サービスを利用して行なうワクチン調達の経費を全て自己負担している。2004年にはすべての食塩へのヨード添加も達成した。