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ケニアの何十万人もの子ども、選挙後の暴動に苦しむ【2008年1月16日 ナイロビ発】 大統領選挙後に起こったケニアでの暴動後、少なくとも10万人の子どもたちが避難を余儀なくされ、100か所の国内避難民キャンプで暮らす子どもの数は、7万5,000人にのぼるとユニセフは推定している。このほかにも何千人もの子どもとその家族が、親戚などを頼って仮住まいの状況にあると見られる。 ユニセフは、飲料水・衛生施設・シェルター・保健と栄養などの緊急救命対策のほか、子どもの保護や子どもたちの学校再開支援なども行っている。 学校は再開したが、教室に戻ってきた子どもはきわめて少数である。ユニセフは30以上のテントの仮設教室を設け、“スクール・イン・ア・ボックス”を配布した。また、ナイロビ、ナクル、エルドレトの避難民キャンプにいる7,000人の子どもたちを対象に、レクリエーション用品をすでに発送した。もっとも被害が深刻な地域にも75組のレクリエーション・キットを配る準備が行なわれている。 ユニセフは、エルドレト、ナクルおよびナイロビにある最大のキャンプ場で飲料水と衛生施設の設置を行った。これには5万人分の仮設トイレ、貯水タンク、バケツ、消毒用塩素、その他の水・衛生用品が含まれている。 その他にも10万人分の緊急保健物資もエルドレトとキスムに向けて送り出された。 ユニセフは保健省のスタッフを支援し、いくつかの避難民キャンプにおいて栄養不良の子どもを発見・治療するための検査センターを設置、運営している。はしかとポリオの予防接種を緊急に実施する準備を進めており、駆除剤および免疫力を高めるビタミンAも提供される予定である。 子どもの保護については、いくつかの大きな課題がある。ユニセフは地元NGOと協力し、虐待の報告を受けたりその危険性がある子どもを確認したりするためのシステムを作る準備を進めている。家族の再会、子どもが遊べる安全な場の設置、暴力からの女の子と女性の保護などが優先課題である。 レイプの結果として起こるHIV感染を防ぐため、約1,500組の治療キットもエルドレトやその他の地域に発送された。 ユニセフは政府や他国連機関、NGO機関とともに、避難した子どもや家族のもっとも基本的なニーズを見定めるための調査を行っている。
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