ミャンマーにおけるユニセフ、迅速な対応が人命救助に重要
数千人が死亡し、さらに多くが避難所や飲料水がない状態
【2008年5月5日 ニューヨーク発】
5月3日 土曜日にミャンマー南東部を襲い、数千人の死者と何万人という負傷者を出したサイクロン「ナルギス」の被害状況について、ユニセフは緊急の予備調査を実施中である。ユニセフはこれまでに5つの調査チームを3つの被災地域に派遣したほか、救命物資も所定の場所に配備しているところである。
ユニセフはパートナー団体・機関および政府と協力し、清潔な飲料水や安全な衛生施設を利用できるようにし、より良い衛生状態を提供するとともに、子どもたちを保護し、かれらができるだけ早く学校に戻れるよう支援していくことにしている。当面のニーズとしては浄水用の錠剤やビニール・シート、調理用具、蚊帳、緊急保健キット、緊急栄養対策などが挙げられる。今回の災害が起こる前から、すでにユニセフはミャンマー国内で重要な備品を備蓄し始めていた。
予備報告によると、数千人が死亡し、さらに多くの行方不明者が出ているということである。送電線が分断され、サービスや支援を届けることに支障をきたしたり、道路を塞いで救援車両の通行を妨げている。
ミャンマーでは、人口の60%以上が女性と子どもであり、今回ももっとも被害を受けている可能性がある。これまでの経験から、子どもは自然の脅威に対し身体的な防衛力が弱く、災害後の危険にもきわめて弱い立場にあるということが明らかである。
ユニセフは1950年からミャンマーで活動しており、9つの地域事務所を持っている。本部はヤンゴンである。
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