ニジェールの子ども15万人、Dubai Caresとユニセフの教育事業の受益者に
プログラムの中心はジェンダーの格差を減らすこと
【2008年7月16日 ドバイ発】
開発途上国の100万人の子どもたちに初等教育を提供することを目標としている慈善団体Dubai Caresは今日(16日)、ユニセフが実施しているニジェールの教育プログラムに約120万米ドルを拠出した。
ニジェール・イニシアティブは、Dubai Caresとユニセフがこれまでにジブチ、スーダン、イエメンで行ってきた協力事業の流れをくんだものであり、最終的には12カ国の教育プログラムに資金を提供することになっている。
Dubai Caresの寄付によって、約15万人の児童と小学校教員、PTA、学校運営委員会、教育関係の公務員、NGOのプログラムが受益者となる。
このイニシアティブの一環として、基本的な学校キットが子どもたちに提供される。それにより、国内の600校に就学する子どもの数が増加するだろう。さらに200校に教室用の机や椅子の提供、50ヵ所の臨時学習センターの建設資材の提供なども予定されている。
200校の衛生施設を改善することに伴い農村部の就学率を増やすこと、女の子の出席率を増やすことが、このプログラムのもうひとつの重要な課題である。
Dubai Caresのレーム・アル・ハシュミ理事長は次のように述べている。「ニジェールの村の約半数では小学校が機能しておらず、子どもの生存を支援し学校教育に備えるための幼稚園や保育センターもほとんどない。我々のプロジェクトの中心は、もっとも遠隔地にあって疎外されている地域社会の子どもたち、とりわけ女の子の教育機会を増やすことである。」
2006年のデータによると、ニジェールは世界でも教育指数が最も低い国のひとつであり、女性の識字率はわずか14.8%で世界最低水準となっている。教育制度はアクセスや質の点で、また教育への政府予算が限られているという点で大きな課題に直面している。
ユニセフ・ニジェール事務所のアキル・アイヤー所長はこう述べた。「ニジェールの教育分野のニーズが大きくなっていることを考慮し、また、教育機会の増加と質の高い教育のために政府が尽力し意欲的に取り組んでいることに注目すれば、Dubai Caresのようなドナーからの大型の資金拠出は、今後ニジェールの子どもたちすべてが質の高い教育を受けられるようになるための大きな一歩にとって重要である。」
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