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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ジンバブエ、危機的状況下で全国子ども保健デーに母子への保健サービス実施
ユニセフ、NGOへの活動中止措置の即時解除を要請

【2008年8月6日 ハラレ発】

ジンバブエの全国子ども保健デーは、国内の5歳未満児200万人に必須ビタミンAの補給、予防接種の追加実施、地域社会に対する栄養や母乳育児などの救命に関する情報提供を目的とし、今週月曜日にスタートした。

ユニセフ・ジンバブエ事務所ローランド・モナッシュ副代表は次のように述べた。「この全国キャンペーンは、ジンバブエの子どもたちの病気や死亡を減らすために重要な救命支援で、低コストだが、高い効果が期待できる支援である。大きな圧力のもとにある保健制度と、社会サービスの低下によって疎外されている子どもたちにとって極めて重要なものだ。」

全国子ども保健デーは、ユニセフやWHO、ヘレン・ケラー・インターナショナルとの連携で保健・子ども福祉省が実施する。過去の子ども関連の保健推進活動により、今回のキャンペーン方法が最も効果が大きいことが証明されている。

イギリス国際開発省(DFID)、カナダ国際開発庁(CIDA)、オランダのユニセフ国内委員会から拠出された資金によって支えられている。

キャンペーン期間中にヘルス・ワーカーとボランティアは学校やコミュニティ・センターで活動を行なうほか、移動クリニックで全国を巡回する。アクセスが困難な地域の子どもたちも結核、はしか、ジフテリア、破傷風、百日咳、B型肝炎、インフルエンザ菌、ポリオなどの予防接種を受けることができる。

先週ジンバブエを訪れたペール・エンゲバックユニセフ東部・南部アフリカ地域事務所所長は、全国子ども保健デーがジンバブエの子どもの福祉にとってきわめて重要であるとの認識を改めて示した。また、NGOが地域社会で活動することを禁じた現在の措置が子どもに与える影響について、深い懸念を表明した。この禁止措置は7月4日に始まり、すでに2ヶ月以上経過している。

エンゲバック所長はこう述べている。「我々は全国子ども保健デーをはじめとする諸活動を応援し、全力を傾ける。しかし、NGOの活動禁止措置により苦悩する子どもの数が日々増加していることを忘れてはならない。子どものための人道支援の重要なライフラインが断ち切られたままであることは、ジンバブエの子どもをかつてない危険な状況に置くことになる。」

最近行われたいくつかの子どもの保健キャンペーンにより、ビタミンA の普及率は2005年の10%未満から現在の80%以上にまで増加した。予防接種全体の普及率も、一度約50%まで落ちこんだものの、今では70%まで回復している。2007年11月のキャンペーンでは国内の子どもの81%がポリオの予防接種を、80%がビタミンAの補給を受けた。

全国子ども保健デーは、国内からワクチン接種によって予防可能な病気の感染をなくし、ビタミンAの高い普及率を維持し、子どもの生存を改善するため、ジンバブエが継続している活動の一環である。

ユニセフは予防接種用ワクチンの調達、ワクチン保存のためのコールド・チェーン設備、ヘルス・ワーカーへの技術的支援などにおいて、ジンバブエ予防接種拡大プログラム(ZEPI)への支援を継続する。

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