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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、技術革新と開発のための会議を主催

【2009年2月11日 ニューヨーク発】

技術、学術分野の専門家、国連職員、開発専門家は今日(11日)から始まる会議「Web4Dev−アクセスの技術革新」で、世界の最貧地域の貧困と病気に対処するため、既存のそして新たな携帯電話およびネットワークの技術を展開する具体的な方策を検討する。

本会議は、ユニセフの主催で3日間にわたり開催される。開会式典でユニセフのアン・ベネマン事務局長が開会の言葉を述べた。

ベネマン事務局長は、貧しく孤立した地域社会が抱える情報へのアクセス、保健と栄養のサービスの利用といった長年にわたる問題の解決に、創造的で新しい方法を見出してほしい、と参加者に呼びかけた。

「この会議の使命は、革新とテクノロジーを人道的なサービスに向けることだ」と、ベネマン事務局長。

会議では、これまでに効果が立証されている現行のプログラムから教訓やアイディアを引き出すことになる見込みだ。革新的な例として、マラウイでユニセフとコロンビア大学が共同実施し、国際開発庁から賞を受賞したプロジェクト*、静止気象衛星(SMS)を使った保健モニタリング活動が挙げられる。これは、農村部の保健員が携帯電話を利用し、子どもたちの保健や栄養状態のデータを集めたり、基本的な保健支援活動についてその場で専門家の助言を受け取ったりするというものである。

ベネマン事務局長は次のように述べた。「マラウイでは、保健員がテキスト・メッセージを使って、遠方の地域社会から栄養不良についての情報をその場で送信できるため、救命物資が遅れずに、かつ必要な量が届くようになり、苦しみを回避したり死を防ぐ手助けとなっている。」

この会議の4つのテーマは次の通り。情報へのアクセス改善と地域社会での実施の確立、知識の共有、モニタリングと評価のテクノロジーの利用、遠隔地や緊急事態におけるサプライ・チェーン物資の配送。

ワークショップで特に焦点となるのは、教育、危機的状況下でのアクセスの増加、保健支援のモニタリングなどにおける携帯電話技術が果たすことのできる役割についてである。

背景:「Web4Dev−アクセスの技術革新」は、最新の技術が開発に及ぼす効果を示すため国連が毎年開催している会議のひとつであり、今回が5回目。これまでの会議は世界銀行(2003年、2005年)、国際連合広報局と世界情報通信技術開発同盟(GAID)(2006年)、国連人間居住計画(UN-Habitat)(2007年)が主催した。

*ユニセフとコロンビア大学が共同で実施したプログラムについての詳細はこちら(英語)

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