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スーダンの最も緊急な救命ニーズに応えるとユニセフが表明
【2009年3月16日 ニューヨーク発】
スーダン政府が16のNGOの国外退去命令を出したことを受け、ユニセフは子どもへの救命サービスの提供活動を補うため政府やその他のパートナー団体・機関と緊急に調整を行なっている。
ユニセフは女性と子どもに及ぼす影響について調査を継続する一方、多数の子どもを対象とした清潔な飲料水、衛生施設、保健ケア、栄養などの重要なプログラムに影響が出るだろうと警告した。この影響はダルフール地方で最も大きいと予想される。この地方には過去4年間で約270万人の国内難民が流れ込んでおり、その半数が子どもである。そこで救命サービスを提供してきた主なパートナー団体・機関が、今回の活動停止の対象となっている。
保健サービスや食糧分配が妨げられると、子どもたちの栄養状態が悪化する。とりわけ4月からは食糧が不足する季節を迎える。また例年5月には雨季となり洪水が起き、コレラの発生を予防し最小限に食い止めるための準備活動を著しく阻害するものと見られる。
ユニセフは他の国連機関と共に、今後2.、3週間の間に基礎サービスに応えることができるよう準備している。また、活動停止の対象となった団体が提供するはずだった長期的なプログラムのすべてを実施する能力と人員が不足しており、こうしたNGOの活動をすぐにも再開するよう継続して訴えていく。
ユニセフは、16のNGOの国外退去によって影響を受けている地域で、2009年6月までに最も重大な人道支援を必要とする人が2300万人に上ると推定している。
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