|
|
スマトラ沖地震被災地
|
© UNICEF Indonesia/2009/Estey |
9月30日に起きた大地震の影響で倒壊した家屋の前に立つ男の子。 |
パダンの現地教育当局は、現地時間5日(月)にも、可能な限り教育施設を再開することを決めました。こうした状況を受け、ユニセフは、4日までに、校舎が倒壊などした小学校3校に150人を収容できる仮設教室用のテントを設置しました。現在、250個の同様のテントを現地に急送中。今後48時間以内に被災地に届けられる予定です。現時点でどれほどの数の子どもたちが実際に学校に戻ってくるか未知数ですが、混乱続く被災地に、復興への最初の光が差そうとしています。
ユニセフは、こうした仮設教室用テントの他、最初の救援物資として、4日までに、緊急支援用仮設給水タンク60基、飲料水用ポリバケツ1500個、衛生用品セット868個などを被災地に搬入しました。
[10月3日 インドネシア・パダン発]
被災地入りしたユニセフ インドネシア事務所のアンジェラ・カーニー代表は、現地の様子を次のように伝えてきています。
「今日、パリアマン県に入りました。子どもたちは、一様に怯えています。ふたたび家が崩れるのではないのかと思っているのです。学校にも戻りたくないと言っています。彼らの生活は、もう元には戻らないと思っています。」
「こうした子どもたちに、元の生活を取り戻してあげなければなりません。ユニセフは、現在、飲料水や(伝染病の発生などを防ぐための)衛生的な環境の確保に並行して、子どもたちが失った『日常』を少しでも取り戻すことができるよう、学校の再開に向けた仮設教室用のテントや、遊び道具などを被災地に送っています。」
「みなさまも、ぜひこうした活動を、支えてください。被災地の子どもたちに、心のやすらぎを取り戻すために。」
© UNICEF/David Youngmeyer |
[10月2日 フィジー・スバ発]
ユニセフは、現在、支援物資の第一陣として、20万ドル相当の物資を被災地に向け輸送しています。
[10月2日 フィリッピン・マニラ発]
© UNICEF/NYHQ2009-1446/Alquinto |
マニラのパシグ市の増水した河川を、所持品を持って渡る男の子。 |
「まだ多くの地域が水に覆われています。避難所も人であふれています。飲料水も汚染されている可能性もあり、特に子どもたちの間に感染症が蔓延する可能性が高まっています。こうした状況に対応するため、ユニセフは、医療の最前線で活動している現地政府や地元NGOの保健スタッフの元に、緊急支援用の医療キットの配布を急いでいます。」週末に、台風16号がフィリピン各地にもたらした大洪水の被災者への救援活動に奔走する現地ユニセフ事務所のバネッサ・トービン代表は、新たな台風の直撃が予想される中、現地の状況をこう伝えてきています。
[10月2日 ベトナム・ハノイ発]
現在、ユニセフの専門家が被災地に入っています。飲料水や衛生分野での支援が最も求められているようです。ユニセフは、これまでに、飲料水浄化用剤4.85トンを、今回の台風で被害が大きかった11の地域に提供しました。