イラク北西部アンバール
年始からの武力衝突で6万世帯以上が避難
ユニセフ、水と衛生などの支援活動を展開
【2014年2月17日 バグダット発】
今年初めにイラク西部アンバール県で起きた武力衝突で、6万2,000世帯以上が住む家を追われ、避難生活を送っています。同県のファッルージャ市とラマーディー市では、インフラと基本的な社会サービスが被害を受け、近郊にもその影響が及んでいます。食料や水が十分に手に入らず、衛生状況が極めて劣悪になり、学校は閉鎖され、医療機関への受診も限られるなど、住民は厳しい環境に置かれています。
ユニセフはUNHCR、IOMとともに支援活動を展開。2月16日には、アンバール県の女性と子どもたちに3回目の支援物資を届けました。
ユニセフ・イラク事務所代表のマルツィオ・バビルは「ユニセフは、他の国連機関と国内のパートナー団体とともに、中央政府、自治体を支援し、アンバール県での武力衝突に巻き込まれている子どもと女性を支援しなければいけません。人道支援を行うには、安全で安定的なアクセスも必要です」と述べました。
現在、緊急支援を必要とする子どもたちは4万人以上。ユニセフは、日用品や安全な水や衛生、ごみ処理、適切な栄養、医療ケアを届け、さらなる悲劇を回避するために活動しています。
国連機関の調整のもと、ユニセフはパートナー団体とともに、これまでにせっけんや浄水剤、毛布、赤ちゃん向けの品々などの緊急支援物資約500トンを9万人の女性と子どもに配布。
さらに、住民が避難している学校やモスク、建物などの受け入れを改善することを目指す一方で、日々9万6,000リットルの水供給、トイレや貯水タンクを設置し、水処理と浄水用の薬剤も提供しています。
今週だけで、ユニセフはさらに300トンの水の供給を予定しています。
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