
4月24〜30日は「世界予防接種週間」
毎年200〜300万人の子どもの命を守る予防接種
一方、世界の2割の子どもは受けられず
【2014年4月23日 ニューヨーク発】
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© UNICEF/NYHQ2003-0188/Giacomo Pirozzi |
はしかの予防接種をうける男の子(アンゴラ) |
4月24〜30日は世界予防接種週間です。世界予防接種週間は、毎年何百万人もの幼い命を守っているワクチンの重要性と世界的な予防接種の普及への課題について理解を深めるために設けられています。今年のテーマは「予防接種のいまを知っていますか?(Are you up to date?)」。親や若者が自分自身の予防接種について知り、自身や家族をワクチンで守ることを直接的に呼びかけます。
世界予防接種期間中、世界中にいるユニセフの専門家が、ワクチンの効能や世界の20%もの子どもがワクチンを接種できない理由、いかにしてこれらの子どもたちが予防接種を受けられるようにするのかについて語ります。
■予防接種に関するファクトシート
- 子どもがかかりやすいジフテリアや破傷風、百日咳、はしかから予防接種で守られている命は毎年推定200〜300万人
- DTP(3種混合:ジフテリア・破傷風・百日咳)の予防接種を3回受けた子どもの割合は、1980年には10人に2人2012年には10人に8人以上と大幅に増加
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© UNICEF/NYHQ2011-2453/Brian Sokol |
ユニセフの支援物資であるポリオのワクチンを飛行機から下すスタッフと男の子(南スーダン) |
- はしかの予防接種により、2000年から2012年の間に守られた命はおよそ1,400万人
- 妊産婦と新生児の破傷風は、1990年以降、予防接種によって59カ国のうち、34カ国で根絶
- 貧困や社会から疎外されていることで、基本的な予防接種が受けられない子どもは5人につき約1人
- 基本的な予防接種が受けられない子どもの7割は、コンゴ民主共和国、エチオピア、インド、インドネシア、イラク、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、ウガンダ、南アフリカの10カ国に
- 5歳未満児の死亡原因のうち、約30%はワクチンで予防できる病気によるもの
- 2012年だけで、150万人もの子どもたちが現在推奨されているワクチンで防げる病気で死亡
- アフリカとアジアでは、毎日、約330人の子どもがはしかで死亡
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© UNICEF/NYHQ2012-2264/Susan Markisz |
新生児に予防接種をする看護師(グアテマラ) |
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ウガンダでは国会議員や宗教指導者がチームとなってワクチンを薦め、中央アフリカ共和国ではワクチンを保冷して輸送するコールドチェーンが再構築され、ソマリアでは新たな予防接種カードが導入されました。ユニセフとパートナー団体は、すべての子どもが予防接種を受けられるように支援活動を行っています。
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