報告会レポート
アグネス大使 アフリカ支援を訴える
〜G8サミットに向け、英国大使館にてアフリカセミナーを開催〜
2005年7月、スコットランドのグレニーグルズでG8首脳会議(サミット)が開催されます。今年のG8議長国を務める英国は、アフリカ支援を会議の重要課題の1つに掲げています。
英国のブレア首相は、2004年にアフリカ委員会を創設し、また2005/6年には年間10億ポンドまでアフリカ支援額を引き上げると発表しました。日本でも、小泉首相が今後3年間での政府開発援助(ODA)の倍増を表明するなど、日英両政府にとって今年は、アフリカ支援の実現を可能にする年と見なしています。
G8サミットを来月に控え、2005年6月6日、アフリカ支援と関係各国の努力に対する理解と認識を高めることを目的に、在京英国大使館にてアフリカセミナーが行われました。セミナーには、森
喜朗 前首相をはじめ、川口 順子 元外務大臣、リナ・モホロ ボツワナ銀行総裁、イアン・ピアソン 英貿易担当国務相、林 達雄 アフリカ日本協議会代表理事などアフリカ支援に影響力を持つ方々が、アフリカの現状や支援活動の状況についてのスピーチをしました。
アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使もスピーカーとして参加し、2005年4月に視察で訪れたスーダン・ダルフールの現状などを報告しました。
「アフリカでは感染症、内戦、貧困、栄養不良などさまざまな問題によって、子どもたちが危機に晒(さら)されています。20年前に初めて訪れたエチオピアは、内戦と干ばつによって想像を絶する状況にありました。子どもたちはやせ細り、骨と皮だけでした。今年の4月に訪れたスーダン・ダルフールではいまも内戦が続いています。ジャンジャウィードという民兵組織が殺人、焼き討ち、レイプを繰り返し、190万人以上が国内避難民となっています。また、子どもたちが通学した直後に一列に並ばされて射殺されたという学校では、壁には銃弾や血の痕が残っていました。日々のニュースの中で、アフリカはともすれば忘れられがちです。しかし、アフリカには今も多くの子どもたちや女性が危機的な状況に陥っていることを私たちは忘れてはならないと思います。」
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◇ 募金のお願い ◇
日本ユニセフ協会では、スーダンにおけるユニセフの支援活動を支援するための募金を下記の口座にて受け付けています。皆様のご協力をお願い申し上げます。
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