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公益財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー 世界子供白書

「2005年世界子供白書」 統計

データについての一般的留意事項(「2005年世界子供白書」より)

 以下の各統計表には、データとともに定義、データの出典、記号の説明をつけた。可能なかぎり、担当の国連機関のデータを使用してある。国際的に標準化された推定値がない場合は、他の情報源、とくに適当なユニセフ現地事務所から受領したデータを用いた。可能な場合には各国の包括的または典型的状況を表すデータを用いた。

 最近人災または天災の影響を受けた国については、データの質に悪影響が生じている可能性がある。国の基本的な社会基盤が破壊されたり、大規模な人口移動が生じた国についてはとくにその可能性が大きい。

 平均余命、合計特殊出生率、粗出生率、粗死亡率などいくつかの指標は、国連人口局が日常的に行っている推定・予測作業から得られたものである。これらを含む国際的な推定値は定期的に改訂されているため、ユニセフの過去の刊行物のデータとは異なることもある。
 今年、2つの統計表について大幅な改訂が行われた。統計表4、HIV/エイズの知識と行動に関する指標について、その質と比較可能性を全面的に見直し、いくつかのデータの掲載をやめるとともに、多くの新しいデータを掲載した。また、国連エイズ合同計画(UNAIDS)によるHIV/エイズとともに生きる人々の推定数についても大きな改訂が行われ、今年の白書では推計の幅をもって掲載されている。子どもの保護に関する統計表9では、子どもの結婚に関連する追加指標、および児童労働や出生登録、女性器切除関連のその他の指標について、より多くの国々のデータが掲載されている。指標についての詳細は各表の注意書きに書かれている。

 さらに、統計表1、3、8も大きく変更された。表1では、初等教育純就学/出席率の指標の計算に1999−2003年に行われた世帯調査から得られた出席データを用い、そのようなデータが存在しない場合は、ユネスコ/ユネスコ統計研究所から報告されている政府による就学データを用いた。これは、就学データから出席データのほうにより重点が置かれるようになっていることを示している。

 保健データについては、今年2つの大きな変更が行われている。表3では、飲料水および衛生に関するデータが更新され、衛生施設の利用率の推計方法に若干の変更が行われた。これまでの推計では、明確な定義を欠く一部のカテゴリーのトイレが「改善された」衛生施設として数えられていた。最近の一連の変更により、トイレの種類をより細かく分類し、それにもとづいてこのカテゴリーの衛生施設に調整が加えられるようになった。この分類が存在しない場合は、定義を欠くトイレ(伝統的トイレ、穴または単純なおとし便所のようなトイレ)の使用人口の半数のみを、改善された衛生施設を利用しているものとして数えている。この算出方法の改訂の結果、特にサハラ以南のアフリカについて、衛生施設の推定利用率が低下した。同地域は「伝統的トイレ」の利用が最も多い地域である。より明確な定義付けを行い、衛生施設の分類を向上させてより多くの調査が行われるにつれ、衛生に関する推定値はさらに正確なものになるだろう。

 経口補水療法に関する指標もまたこの統計表の中で再定義されている。現在の定義は、下痢をした5 歳未満児のうち、経口補水塩(ORS)、推奨された方法で家庭で調合された水分、または水分補給の増加を含む経口補水療法を受け、さらに授乳・食事の継続による対応をされた者の比率とされている。同指標はこれまで、水分補給の増加、および授乳・食事の継続による対応をされた者のみが考慮されてきた。

 表8には妊産婦死亡率に関する3つの項目が含まれている。1つ目は国家機関による報告データを提示。2つ目は、妊産婦死亡の報告不足および分類の誤りという、多くの文献で十分に立証されている問題に関する調整後のデータ、およびデータのない国については推計モデルによる推定値を提示している。今年は生涯に妊娠・出産で死亡する危険という項目が追加された。妊産婦死亡率は女性が妊娠した場合に直面する死亡の危険性を測るものであるが、生涯に妊娠・出産で死亡する危険の指標は、生殖可能期間にわたるその累積リスクを反映したものである。同指標については、数値が低いほど死亡する危険が大きくなる。

 これらの統計表に加え、各表の末尾に使われている地域別の国分けについて変更がなされた。以下の国々は、先進工業国の地域平均の計算に含まれている:キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランド、スロバキア。

記号の説明

 統計編の目的は世界の子どもと女性の状況に関する全体像を示すことにあるので、データについての詳細な説明や注は別の場所に掲げるのが妥当である。以下の記号はすべての表に共通するものである。特定の表に使われた記号は、その表の注に掲載されている。

- データが存在しないことを示す。
x データが各列の見出しで指定されている年次もしくは期間以外のもの、標準的な定義によらないもの、または国内の一部地域のみに関するものであることを示す。
データが、各列の見出しで指定されている期間内に入手できたもっとも最近の年次のものであることを示す。

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