世界子供白書2006 〜存在しない子どもたち
The State of the World’s Children 2006 - Excluded and Invisible
2005年12月14日(水)、『世界子供白書2006』が英国ロンドンにおいて発表されました。今回のテーマは“Excluded and Invisible Children(存在しない子どもたち)”。
予防接種をはじめとする基礎的な保健・医療、安全な水、初等教育…。子どもが生きるために、そして光り輝く未来を実現するために最低限必要なものばかり。5年前、国際社会は、「国連ミレニアム開発目標」という形で、世界中の子どもたちを取り巻く様々な環境を改善し、こうした「必須」の社会サービスを充実させていくことを約束しました。しかし、このままのペースでは、2015年までに約束の殆どが達成できません。例えば「5歳未満児の死亡率を3分の2減少させる」という目標は、2045年まで達成できないと白書は指摘します。
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© UNICEF /HQ03-0011/Shehzad Noorani |
さらに白書は、こうした数値からも取り残される可能性がある子どもたちがいると警鐘を鳴らしています。数百万・数千万の子どもたちの「存在」が認知されず、こうした社会サービスの恩恵を享受できていないからです。ミレニアム開発目標は「平均値」をもとに設定されています。貧困、差別、紛争等により、多くの子どもたちが、社会的保護・支援・サービスを享受すべき存在として「カウント」されていません。例えば出生登録。中国を除く途上国の5歳未満の子ども55%が出生登録されず、その結果、予防接種や初等教育の機会を奪われ、人身売買や児童買春をはじめとする様々な形態の搾取・虐待(の脅威)に晒されていると白書は訴えています。
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© UNICEF /HQ03-0538/Francois d'Elbee |
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© UNICEF /HQ943-1393/Shehzad Noorani |
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- 著: ユニセフ(国連児童基金)
- 訳: 平野裕二、(財)日本ユニセフ協会広報室
- 発行: (財)日本ユニセフ協会
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- 仕様: A4版 139ページ
- 発行年月日: 2006年3月17日
※ 本資料からの引用等は、出典をご明記ください。 |
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