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公益財団法人日本ユニセフ協会

イラク北西部・シンジャル
暴力、避難、脱水症状で子ども40名死亡
ユニセフ・イラク事務所代表声明

【2014年8月5日 エルビル(イラク)/ジュネーブ発】

クルド系少数派ヤズディ(Yazidi)の子ども40人が死亡したとの報道に、ユニセフは深く憂慮します。(イラク)
© UNICEF Iraq/2014/Basheed
クルド系少数派ヤズディ(Yazidi)の子ども40人が死亡したとの報道に、ユニセフは深く憂慮します。

武力衝突のためにイラク北西部のニナワ州のシンジャル(Sinjar)から避難していたクルド系少数派ヤズディ(Yazidi)の子ども40人が死亡したとの報道に、ユニセフは深く憂慮します。

ユニセフが受け取った公式な報告によると、この2日間で、ヤズディの子どもたちは暴力、避難、脱水症状によって死亡したといいます。

シンジャルから避難していた人には、最大で子ども2万5,000人が含まれ、緊急支援を求めています。避難してきた人たちは、現在、シンジャル周辺の山々に取り残されており、飲料水と衛生サービスを含む人道支援が喫緊に必要です。

シンジャルには、少なくとも子ども15万人がおり、国内避難民も多く含まれます。8月3日(日)、シンジャルはイスラム過激派の「イスラム国」に制圧されました。

子どもたちに特別な保護を

ユニセフは国際人道法下に認められている子どもへの特別な保護を尊重するよう訴えています。(イラク)
© UNICEF Iraq/2014/Basheed
ユニセフは国際人道法下に認められている子どもへの特別な保護を尊重するよう訴えています。

子どもたちは特に厳しい状況に置かれ、イラク国内で続く暴力や避難生活、戦闘の影響を最も受けています。ユニセフは、すべての子どもを保護せねばならないこと、さらなる犠牲を生まないために直ちに支援活動を実施することを繰り返し訴えます。

さらに、女性や子どもたちが避難している地域に無条件かつ安全にアクセスできるようにすること、国際人道法また人権法の下に認められている子どもへの特別な保護を尊重するよう、影響力を及ぼせるすべての組織、勢力に対し、行動することを要請します。

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