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推定1万2,000人のイラク難民が、遥か遠い道のりを歩いて国境を越え、シリアの難民キャンプに身を寄せています。そのうちの数千万人は子どもたちです。 イラク少数派のヤズディ教徒たちが、国境を越えたシリア・マリキヤのはずれにあるナウルズ(Nawrouz)キャンプに到着し始めてからおよそ2週間が経過。過去2日間、このキャンプで新たに登録された難民がいないことから、難民到着の波は一旦落ち着いたようにみられる、とユニセフのスタッフは語ります。 喫緊に必要な水と衛生の支援しかし、今後より多くの難民が到着するのに備え、追加のトイレの設置や水設備の改善など、支援団体によるキャンプの設備の充実化が進んでいます。
国連機関がシリア・アラブ赤新月社(SARC)や地元の支援団体、クルド人救済委員会、市民社会と連携し、水や食糧、避難場所、服、医薬品を提供し始めて以来、状況は着実に改善しています。しかし、懸念が完全に払拭されたわけではありません。 「物事は以前よりも順調ですが、水が原因となる感染症のリスクが依然として潜んでいます」と、ハサカ県カーミシュリー(Qamishli)にあるユニセフ現場事務所代表エルタイェブ・アダムは語ります。「我々が最も危惧するのは、難民キャンプの不衛生な環境です。特に今のような酷暑のなかでは、きれいな水が緊急に必要とされています」 ユニセフは、浄水剤3,000錠以上を含む、命を守る支援物資をナウルズキャンプに届けました。他にも、高カロリービスケットや子ども服、薬用石鹸、下痢・助産キット、生理用ナプキン、ごみ袋などを支援物資として提供しています。追加の緊急支援物資は、カーミシュリー近郊にすぐに到着する予定です。 産後3日たたずに山越えヤズディ教徒の人々、特に子どもたちは、酷暑のなか長い道のりを歩いてシリアに到着し、極度に疲労困憊している、と支援に携わるスタッフは言います。難民の一人ひとりが、恐ろしいほどの苦難を経験しているのです。 幼い赤ちゃんを抱いた母親が、山の中を逃げながら出産した話を語ります。 「出産は大変でした。夜の8時から次の朝5時までかかりました。それから3日もたたないうちに、再び歩いて逃げなければならなかったのです」
6人の子どもを持つ父親も、「食糧も水もなく何日も歩き続けました。私たちはこの地から離れて、どこか平和な場所に行きたいのです」と苦しい体験を語ります。 安全を求めるヤズディ難民が続々と到着しているシリアでも、内戦により推定1,080万人が影響を受け、甚大な人道危機状況が続いています。 ■参考情報:イラクの人道危機状況 <8月15日 OCHA(国連人道問題調整事務所)発表>
追記: 【関連ページ】 人道危機緊急募金郵便局(ゆうちょ銀行) *公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。
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