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東日本大震災復興支援 第240報
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© 日本ユニセフ協会 |
明るい虹色の新園舎。 |
井上やすしさんの小説で全国にその名を知られた岩手県大槌町の吉里吉里地区。震災から3年と5カ月を迎えようとしていた8月2日(土)、吉里吉里の町と海を眺める山の上で、虹色に塗られた真新しい保育園の落成式が催されました。
もともと沿岸部にあった吉里吉里保育園は、2011年3月の大津波で流失。通っていた子どもたちや職員の方々は無事でしたが、地区の復興計画の策定が進まない中、再建のための土地の確保はおろか、保育の再開のための場の確保も難しい状況が続きました。被災地の幼稚園や保育所活動の再開のため、震災直後から、子どもたちの心のケア支援のための先生方へのサポートとあわせ、家具やお布団、知育玩具やおまる、食器など、それぞれのニーズに応じた多種多様な物資の支援を続けていた日本ユニセフ協会は、園や地元自治体と協議を重ね、2011年8月、吉里吉里保育園にプレハブの仮設園舎を提供しました。そして、ほぼ丸3年後の今年7月、仮設園舎からさらに少し上った山の上に、新園舎が完成しました。
3年間先生方を支え、子どもたちを見守り続けたプレハブの園舎は、この日、その役目を終えました。「いち早く仮設園舎の支援をしてくださったことに、深く感謝を申し上げます」。日本ユニセフ協会を通じてご支援くださったみなさまに、吉里吉里保育園の東谷理事長から感謝の言葉を頂戴しました。
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東日本大震災緊急・復興支援活動の中で、日本ユニセフ協会が園舎の再開・再建を支援した保育園・幼稚園は全14園。プレハブ仮園舎を提供した5園のうち、これまでに、岩手県陸前高田市の竹駒保育園(昨年4月)と、同県大槌町の大槌保育園(昨年5月)が新園舎での活動を再開させています。残るみどり幼稚園(大槌町)も本年10月中に、福島県いわき市の三宝保育園も来年には、プレハブ園舎での活動を終了できる見込みです。