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公益財団法人日本ユニセフ協会

ガザ地区
戦闘で障がいを負った子どもは1,000人
わずかな視力を回復した男の子

【2014年11月3日 パレスチナ発】

スペインの病院で治療を受ける、モハメドくん(8歳)
© UNRWA/Chris Gunness
スペインの病院で治療を受ける、モハメドくん(8歳)

スペインから、心温まる写真が届きました。今年の夏に勃発したガザでの激しい戦闘の空爆で重傷を負った8歳のモハメドくんが、わずかながら視力を回復しました。

障がいを負った子どもたち

家族とともに空爆の被害にあった8歳のモハメドくんは、片目を失い、もう片方の目は失明寸前までの重傷を負いました。シファ病院の医師は視力の回復の可能性を探り、顔面再建の複雑な手術を行うための設備が整っている、ガザ地区外にある病院へモハメドくんを搬送しました。

病院に運び込まれたとき、モハメドくんは「なんで部屋の電気を消しているの?」と医師に聞き、苦しみながら、手探りで近くに寄り添う母親を探していました。

空爆で重傷を負ったモハメドくん。(8月撮影)
© UNICEF/2014/Eyad El Baba
空爆で重傷を負ったモハメドくん。(8月撮影)

モハメドくんは重傷を負った16歳の姉と軽傷の13歳の兄と一緒にヨルダンに避難しました。

今回、スペインの病院での治療が決まりましたが、母親はガザの外に出る許可が下りず、スペインの病院で手術を受けるモハメドくんに付き添うことはできませんでした。また、顔面再建のため、さらに手術を受ける必要があります。

50日間に及んだガザの戦闘で、3,106人の子どもが負傷し、1,000人の子どもたちが一生涯残る障がいを負っています。

ユニセフはガザの病院や保健施設への医薬品や物資の備蓄を行っています。しかし、子どもたちが心身に負った傷を癒すためには、さらなる支援が必要です。

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