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公益財団法人日本ユニセフ協会

11月20日は「世界子どもの日」
今年は、子どもの権利条約25周年
ユニセフ『世界子供白書2015』初の完全デジタル版を発表

【2014年11月20日 東京発】

タンザニアの子どもたち
© UNICEF/UNI161865/HOLT
タンザニアの子どもたち

2014年11月20日、子どもの権利条約が25周年を迎えました。1989年に国連総会で採択された「子どもの権利条約」は、すべての子どもに人権を保障した初めての国際条約であり、この条約が生まれたことにより、世界中で子どもの保護をすすめるための取り組みがなされ、これまでに多くの成果が生まれました。

多岐にわたるユニセフの活動

ユニセフの活動の中で、最も成果をあげてきた活動のひとつが予防接種。予防接種は命を落としている子どもたちの数を確実に減らせる可能性を持ち、2000年から2012年の間で1,380万人もの子どもの命が守られました。2013年、予防接種を受けた子どもの数は1億1,100万人以上、世界の子どもたちのおよそ84%にまで達しました。また、ユニセフの母子保健の推進により、1990年以降、生後28日以内に死亡する新生児数が3分の1以上減少しました。そして、水と衛生の分野の支援では、1990年以降、23億人が新たに安全な飲み水を使えるようになり、安全な飲み水を手に入れる人は世界の89%にのぼっています。その他にも、教育や子どもの保護などのあらゆる分野で、成果が表れています。詳しくは、子どもの権利条約25周年:ユニセフの活動集(インフォグラフィックス)をご覧ください。

そして、11月20日は『世界子どもの日』(Universal Children’s Day)でもあります。「子どもの権利条約」の採択を祝し、国連によって1954年に制定されました。ユニセフは毎年11月20日に「世界子供白書」を発表し、世界の子どもたちの現状に焦点をあててほしいと国際社会に訴えています。

ユニセフの活動分野

ユニセフ『世界子供白書2015』を発表

今年発表の『世界子供白書2015』のテーマは、「未来を再考する:一人ひとりの子どものためのイノベーション」。ユニセフはこれまで、より多くの子どもたちに支援をとどけられるよう、様々な工夫、イノベーションに取り組んできました。例えば、調理せずに食べられる栄養補助食品は、たとえ災害時であっても子どもたちの生存に必要な栄養を補うことができ、多くの子どもたちの命を守っている、イノベーションの一例です。しかし、世界各地で武力衝突や災害が多発する今日、よりイノベーティブな物資や手法、あらゆる分野の人たちと協力関係を築くことが、支援を届けるのが最も困難な子どもたちに支援を届け、すべての子どもたちが持つ権利の実現のために、必要不可欠なのです。

現在、世界各地で、子どもたちのための“イノベーション”の波が湧き起っています。その波は、考えもしなかった場所で次々に起こっており、率先して行動しているイノベーターの多くは若者たちなのです。世界で起きている様々な問題を解決しようと、若者たちは自身の創造力を使い、他の分野と連結させ、時には別々のものを組み合わせて、解決方法を導き出しています。技術デザイン会社や大学のラボ、開発機関に限らず、家庭の台所やコミュニティーセンターなど、あらゆる場所で、新しい方法が次々と考え出されています。詳しくは、世界子供白書2015をご覧ください。

子どもの権利条約採択から25年、まだまだ多くの子どもたちが様々な困難に直面しています。子どもたちのためにより良い世界を作るため、さらなる行動が求められています。

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