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3月22日は「世界水の日(World Water Day)」。ミレニアム開発目標の一つである『安全な飲料水の利用』は2010年に達成されています。しかし、世界では未だ7億4,800万人が安全な飲み水を利用することができていません。 7億4,800万人が安全な飲み水を利用できずユニセフの水と衛生部門部長のサンジャイ・ウィジェセケラは「1990年に開始された『安全な飲料水の利用』に関する取り組みは、目を見張るほどの進展を遂げました。しかし、やるべきことは依然としてあります。水はまさに生命の源であり、安全な水の利用は人間にとって最も基本的な権利であるにもかかわらず、今日も、7億5,000万人近くの人々が、その権利を奪われているのです。その大半は、最も貧しく、社会の周縁に置かれ、忘れ去られている人たちなのです」と述べています。 1990年以来、23億人余りが安全な飲料水を利用できるようになりました。「2015年までに、安全な飲料水を継続的に利用できない人々の割合を1990年に比べ半減する」というミレニアム開発目標は、その達成期限より5年も早い2010年に達成されました。現在、安全な飲料水を利用できない人の数が人口の半数以上を占める国は、コンゴ民主共和国、モザンビーク、パプアニューギニアの3カ国のみです。 しかし、これらの進展にもかかわらず、深刻な格差は消えてはいません。安全な飲料水が利用できない7億4,800万人のうちの90%は、都市から離れた農村部で暮らす、自国の発展から取り残されている人々です。 下痢性疾患で毎日1,000人の子どもが死亡子どもたちにとって、安全な水が十分に利用できないことは悲劇です。世界では、安全な飲料水や基礎的な衛生施設(トイレ)、手洗いなどの衛生習慣の欠如による下痢性疾患で、平均して毎日1,000人近くの子どもたちが命を落としています。
女性や女の子にとって、水汲みにかかる時間は、家族の世話や勉強に費やす時間を圧迫します。治安が悪い地域では、水を汲みに行く道中で襲われるなど、暴力や攻撃のリスクが高まります。ユニセフの推計によると、アフリカだけでも、人々が水汲みのために徒歩で移動する時間は1年で400億時間にのぼります。 サハラ砂漠以南のアフリカは、安全な飲料水を利用できる人の割合が1990年時点では最も低い地域であったにも関わらず、2000年以降、その利用できる人の数は5万人/日のペースで増加しています。それにもかかわらず、この地域で暮らす3億2,500万人は未だに安全な飲料水を利用することができず、その数は安全な飲料水が利用できない世界の7億4,800万人のうちの、5人に2人以上にあたります。 また、オセアニア(大洋州)も、1990年以降わずかな進展しかみられておらず、懸念される地域です。安全な飲料水が利用できない人の大多数は、中国(1億1,200万人)とインド(9,200万人)で暮らしています。 ユニセフが進める革新的な取り組みユニセフは各国政府やパートナー団体との協力の下、事態の改善のため、革新的で費用対効果の高い方法を推進しています。下記はその例の一部です。 - ユニセフはバングラデシュで、雨水を集めて浅い帯水層に揚水し、ろ過する新しい方法を推進し、地下水に塩が含まれる地域で暮らす、およそ100万人分の安全な水を確保しています。 * * *
ユニセフは昨年に引き続き、グローバルソーシャルメディアキャンペーンを今年も展開します。フェイスブックやツイッター、インスタグラムのアカウントで、ハッシュタグ(#WaterIs)を用い、「自分にとって水とは?」をテーマに投稿してください。自由に意見を交わしあうことで、安全な飲料水を利用できない問題や、安全な飲料水がない生活を送る7億4,800万人の人たちについての関心を高めていきます。 ユニセフ本部のSNSアカウントは以下の通りです。 * * * 参考情報 「世界水の日」とは
ミレニアム開発目標について 同宣言と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、ひとつの共通の枠組みとしてまとめたものがミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)です。 ミレニアム開発目標では、2015年までに達成すべき8つの目標が掲げられています。 開発目標7に「2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生施設(トイレ)を継続的に利用できない人々の割合を1990年に比べ半減する」が掲げられました。トイレに関する目標は、現状のままでは達成が極めて困難な状況です。 安全な飲料水とトイレに関する最新統計 【関連ページ】
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