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公益財団法人日本ユニセフ協会
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サイクロン・パム
すべての島々に支援を届けるために
奔走するユニセフ物資調達専門官

【2015年3月22日 ポートビラ(バヌアツ)発】

ポートビラの空港に、物流拠点を設置するユニセフのスタッフ
© UNICEF PACIFIC/2015/McGarry
ポートビラの空港に、物流拠点を設置するユニセフのスタッフ

サイクロン・パムがもたらした被害は、被災した子どもたちや家族に命を守る支援を届けるための物流にも大きな影響を及ぼしました。83の島から成るバヌアツをはじめ、キリバスやソロモン諸島、ツバルのような島嶼国は数多くの島々で構成されており、なかには到達するのに6日かかる島もあります。このような環境下において、ユニセフは、最も支援を必要とする子どもたちに迅速に支援を届けられるよう、バヌアツに支援物資の一時保管施設を、被災直後から設置しています。

ポートビラ空港から各島に

必要としている人々に早急に支援物資を届けることは、極めて重要です。「特にユニセフの活動では、緊急事態下の物資調達は非常に大切です」とユニセフのトーマス・ジラグマ物資調達専門官は話します。「ポートビラとタンナへの保管施設新設によって、到着した支援物資を迅速に各島へ輸送することができます」

支援物資の一時保管のための大規模な施設は、ユニセフの物流チームとコミュニティのボランティアによって、一日がかりで建設されました。物流拠点となるこの施設がポートビラ空港に設置されたことにより、到着した物資が速やかに整理され、滞ることなく輸送され、支援を必要とする家族や子どもたちに迅速に届けることが可能です。

すでに届けられている、ワクチンや保健ケア用品、教育用キット、テントなどの支援物資によって、何千人もの子どもたちが病気から守られ、きれいな水を利用できています。さらに追加の支援が、サイクロンで被災した別の島々に住む何千もの住民のもとに届けられる予定です。

すべての島々に支援を届けるために

物資を保管するための一時保管施設建設しているユニセフのスタッフとボランティア
© UNICEF PACIFIC / 2015 / McGarry
物資を保管するための一時保管施設建設しているユニセフのスタッフとボランティア

ツバルやバヌアツに到着している緊急の支援物資の他に、キリバスを目指す船にも支援物資が積まれています。ジラグマ物資調達専門官は、「すべての島に支援を届けなければいけません。数多くの島々があり、それぞれ異なる輸送手段を用いなければならず、作業は複雑で、決して簡単ではありません」と述べています。

「緊急事態下では、早急に必要な支援物資を調達し輸送することがとても重要です。特に、ユニセフの支援物資は、ワクチンや、水と衛生用品など、迅速に届けなければならない命を守る物資なのです」(ジラグマ物資調達専門官)

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