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サイクロン・パム情勢レポート
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© UNICEF Pacific/2015 |
サイクロンで破壊された家の前で座る、バヌアツ・タンナ島の住民たち。 |
サイクロン・パムがバヌアツを中心とする太平洋諸国を襲来してから、間もなく1カ月が経過します。被災地では、壊れた家屋の建て直しや片づけ、復旧など、人々が生活基盤の再建に追われています。そのような状況下で、子どもたちに対して可能な限りのケアを行っている人々の様子を垣間見ることができますが、食べ物や安全な水などは依然として不足しており、子どもたちの生活は厳しい状況です。
学校に戻ることができていない子どももまだ多くいます。校舎の修繕が必要な学校が多いこともその要因の一つですが、子どもたち自身が、復興の手伝いや食糧の調達、年少の子どもたちの世話に従事していることも影響しています。
© UNICEF/NYHQ2015-0530/Sokhin |
首都ポートボラからボートで支援に訪れた予防接種チームから、予防接種とビタミンAの投与を受ける子ども。 |
今なお、緊急支援物資の調達・輸送が優先的な課題ですが、ユニセフは、子どもたちが学校に戻り、教育に加えて心のケアを受けられるようにする支援や、はしかと風疹の予防接種キャンペーンの継続、子どもの栄養状態の確認を行うための支援の拡大なども、並行して実施しています。
ユニセフは、今後9カ月間の支援活動に必要な資金を772万米ドルと見積もっていますが、現時点で確保できているのはその半分です。
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