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公益財団法人日本ユニセフ協会

イエメン紛争 悪化の一途
子ども135人が殺害、260人が負傷
ユニセフ事務局長 声明発表

【2015年5月24日 ニューヨーク発】

イエメンで3月に激化した戦闘は悪化の一途をたどっており、犠牲となる子どもたちの数は増加し続けています。この事態を受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長 アンソニー・レークは、以下の声明を発表しました。

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首都サヌア近郊の村で、自宅近くで爆発した砲弾の残骸の上に立つ男の子。
© UNICEF/NYHQ2015-1294/Hamoud
首都サヌア近郊の村で、自宅近くで爆発した砲弾の残骸の上に立つ男の子。

子どもたちの命と未来を破壊する戦闘

「犠牲者の数は日ごとに増加しています。報告によると、イエメンで激化する紛争により、新たに2人の子どもが殺され、6人の子どもが負傷しました。このことは、子どもたちを守るため、そして子どもたちの命と未来を破壊している戦闘を終わりにするため、緊急の行動が必要だということを強調しています。

戦闘が激しくなった今年3月以降、135人もの子どもたちが殺害され、260人の子どもが負傷しました。子どもの殺害の約3分の1は、この数日間で再び戦闘が激化している沿海都市のアデンで起こっています。

殺害された子ども一人ひとりの死は悲劇であり、イエメンでまさに今起こっている紛争による多大な犠牲を彷彿とさせるものです。またこれは、弱者を餌食にする暴力の本質の、疑いなき証拠です。だからこそ、子どもたちは一層そのリスクに晒されているのです。

最近自宅からの避難を余儀なくされた、ムハマシーン(Muhamasheen)・コミュニティの家族も、紛争の犠牲者です。このコミュニティの住民は、イエメン国内で過去数十年にわたり、差別され排斥され続けています。

子どもたちを守るため、行動を

イエメンの子どもたちは、これらの暴力の代償を払い続けるべきではありません。この紛争に関わるすべての当事者は、国際人道法に則り、危害から子どもたちを守るために行動する義務があります。少なくとも、傷つき、病気で苦しむこの紛争の犠牲者に命を守る救援物資を届けるため、人道支援のための停戦がなされるべきです。

しかし、イエメンの子どもたちを本当に守ることができるのは、この戦闘の完全な終結だけです。子どもたちはこの国の未来なのです」

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