|
|
HOME > ニュースバックナンバー2015年 >
|
中部・東部ヨーロッパと中央アジア
|
© UNICEF CEECIS/BLG2015-0049/Noorani |
「子どもたちの司法制度へのアクセスの権利には、依然として多くの人々が考えも及んでいません。ユニセフは政府や主要なパートナー団体に、司法改革のすべてのレベルで、子どもたちが持つ特別な権利とニーズを考慮に入れるように訴えています」
会議は、欧州議会子どもの権利委員会の協力のもと、ユニセフ中部・東部ヨーロッパ地域事務所と欧州基本権機関によって開催されました。
この地域ではその他にも、以下のような、報告されていない、あるいは裁判に訴えられていない子どもの権利の侵害も起こっています。
このような子どもの権利の侵害に関する司法や行政の決定は、その他の子どもたちの先例となり、子どもたちの将来において、人生を一変させるような大きな影響があります。
地域に深く根付いた社会的・文化的信念により、子どもたちが家族以外のおとなに家庭内や学校、コミュニティでの権利の侵害について打ち明けること、ましてや司法制度を通して訴えることは、子どもたちが自身や家族への報復を恐れることから、非常に難しくなっていると報告書は述べています。
© UNICEF CEECIS/BLG2015-0165/Noorani |
報告書は、特にアルバニア、ジョージア、キルギスタン、モンテネグロに焦点をあてています。調査は国際開発法機構(IDLO)と共に実施されました。
報告書によれば、調査が行われたすべての国の大多数の子どもたちが、困難な状況に陥った際に助けを求めることができる特別なサービスや支援の存在を知りませんでした。なかでも最も弱い立場に置かれているのが、貧困家庭やロマの子どもたち、そして障がいのある子どもたちです。
司法プロセスに訴えることができた場合も、専門家による法的支援を受けられず、複雑で長期にわたる手続きに直面したと子どもたちは語っています。
* * *
参考情報:
本報告書の調査結果は、2015年6月3日に行われた「ヨーロッパのすべての子どもたちに司法へのアクセスを」を掲げた会議で、子どもたちの司法へのアクセスに関するその他の新たな報告と共に発表されました。会議は、毎年行われている「子どもの権利に関する欧州フォーラム(European Forum on the Rights of the Child)」に関連して行われ、政策立案者や弁護士と共に、すべての子どもたち、特に弱い立場に置かれている子どもたちが、公正でインクルーシブな(だれもが受け入れられる)司法制度にアクセスができるようにするための課題やアイデアが話し合われました。