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安全な水源*へのアクセスの改善は、各国と国際社会にとって大きな成果となりました。1990年以降、26億人が安全な水にアクセスできるようになり、現在世界の人口の91%が安全な飲料水を利用しています(MDGsでの目標:88%)。そしてその数は、今も増え続けています。たとえばサハラ以南のアフリカでは、安全な水へのアクセスを得たのは4億2,700万人で、25年にわたって毎日4万7,000人ずつ増えていたことになります。 子どもの生存率は、確実に高まっています。15年前には、毎日2,000人の子どもが汚れた水や不衛生な環境に起因する下痢で亡くなっていましたが、現在その数は1,000人以下まで減っています。 トイレの普及が停滞一方、トイレの普及では、行動変容を促すキャンペーンへの投資が不十分であったり、貧しい人々でも手に入れやすい安価な製品が不足していたり、さらに屋外排泄を容認、ひいては推奨するような社会通念が残っているために、その前進は阻害されています。1990年以降、21億人が衛生的なトイレ**を使えるようになりましたが、MDGsの目標数値から7億人下回っています。現在、衛生的なトイレを利用できる人は世界の人口の68%。MDGsで掲げた目標の77%には9%届いていません。 「すべての人がトイレを利用できるようになるまで、良質な水の供給も進みません。そして多くの命が、水に起因する病気で失われてしまいます」とWHO公衆衛生・環境・健康の社会的決定要因局のマリア・ネイラ局長は語りました。 子どもたちの健康への影響
適切な水や衛生施設へのアクセスは、トラコーマや土壌伝搬蠕虫(腸内寄生虫)などの “顧みられない熱帯病(NTDs)”17種のうち、16種の予防にとても重要な意味をもちます。NTDsは149カ国で15億人もの人々を苦しめ、失明や障がい、死亡を引き起こしています。 また、屋外排泄の習慣は発育阻害や慢性的な栄養不良に陥るリスクと関連しています。世界では1億6,100万人の子どもが、屋外排泄の習慣を起因とする発育阻害、あるいは慢性的な栄養不良に陥り、取り返しのつかない身体的・認知的損傷を受けています。 「人々の健康を促進するためには、特に農村部や支援が行き届きにくい地域において、衛生分野の改善をさらに進めていかなければなりません」とネイラ局長は続けます。 衛生的なトイレを利用できない人の10人に7人が、そして習慣的に屋外排泄をしている人の10人に9人が、農村部で暮らしています。 すべての人が改善された水源やトイレが利用できるように
今年9月の国連総会で採択される予定の新しい持続可能な開発目標(SDGs)には、2030年までに屋外排泄を根絶するという目標が含まれています。ユニセフとWHOは、その達成のためには、特に南アジアやサハラ以南のアフリカで、これまでの倍の減少率が求められると指摘しています。 ユニセフとWHOは、SDGsが不公平な格差を埋め、すべての人が改善された水源とトイレを利用できるようにするために、1990年から2015年までの不ぞろいな前進から学ぶことが、とても重要であると主張しています。そのためには、以下のことが必要です。
注釈) * * * ■ユニセフ・WHO 共同監査プログラム(JMP)について ユニセフと世界保健機関(WHO)による共同監査プログラム(JMP)は、水の供給とトイレについて、特にミレニアム開発目標の水とトイレの利用に関する目標への進捗を、国別、地域別、世界レベルで監査するための国連のメカニズムです。 世界各地における世帯調査の協力を得ており、JMPのデータは、改善された水とトイレの利用、生活の質の相関関係を結び付け、特に国際レベルでの政策決定やリソース配分において活用されるツールとなっています。 JMPウェブサイトはこちら 【関連ページ】
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