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シリア緊急募金 第162報
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© UNICEF/NYHQ2013-0704/Diffidenti |
燃料工場で働く13歳のシリアの男の子。 |
報告書は、ヨルダンに逃れているシリア難民の子どもの47%が、家計の一部もしくはすべてを背負っており、レバノンではわずか6歳の子どもも労働を強いられていると指摘しています。また、兵士としての徴用や性的搾取などの最悪の形態の労働を含め、劣悪な環境での長時間労働など、子どもたちが身体的、精神的に大きなダメージを受ける危険な労働に巻き込まれていると報告しています。シリア国内では、国境付近での密輸や石油の販売に子どもたちが使われていたり、9歳から16歳の子どもたちが非常に安い賃金で1日12時間の労働を強制されていたことも分かりました。紛争以前は出稼ぎ労働者に5時間で10米ドル支払っていたレバノンの農場が、現在1日中働いた子どもに支払っている賃金は4米ドルです。従順でおとなよりもはるかに低賃金で働かせることができる子どもたちは、紛争の陰で、搾取的な労働の危険に晒されています。
ユニセフは、搾取的な児童労働の広がりは、シリア危機において非常に深刻な問題になりつつあると危惧すると同時に、シリアの子どもたちを“失われた世代”にしないために、生活再建への投資、子どもの保護システムの確立、教育の提供などを通じて、児童労働の根絶に取り組むことを国際社会に呼びかけています。
<主なファクト>
© UNICEF/NYHQ2014-2080/Lyon |
家計を助けるために働くヨルダンに身を寄せる12歳のシリア難民の男の子。 |