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ユニセフ(国連児童基金)は7日、南スーダンのジュバとボルでは700件以上のコレラの感染が報告されており、死者は32人、そしてその5分の1は子どもであると発表しました。2週間前には170件だった感染者数は、4倍以上に増加しました。ユニセフは、同国でのコレラ流行を食い止めるためには教育が果たす役割が重要だとし、教員や子どもたちと協力して、南スーダン全土でコレラの感染を予防するための知識を広める活動を行っています。 感染者数が2週間で4倍以上に「コレラは、特に幼い子どもたちにとっては命にかかわる病気です」と、ユニセフ・南スーダン事務所のジョナサン・ヴェイチ代表は言います。「コレラ流行に対して我々ができる最も効果的な対策は、学校の子どもたちに、自身と家族を感染から守るための情報や手段を届けることです」 コレラが広がっている中央エクアトリア州では、流行地域に隣接する学校の生徒や教員の要望を受け、ユニセフは感染の主な要因について意識を高めるために学校を訪問しています。150校の訪問を目指して啓発活動を行っており、既に1,340人の生徒と30人の教員に命を守るための情報を届けました。 予防法を伝えるのは子どもたち
ユニセフや保健省、パートナー団体などは、学校をコレラ感染予防の最前線と位置付け、教員や生徒たちに石けんでの手洗いや食べ物を衛生的に扱うことの大切さなど、衛生教育を行っています。また、ユニセフの「子どもにやさしい空間」では、子どもたちが家族やコミュニティの人々にコレラの予防について伝えられるよう、働きかけています。おとなの70%が読み書きできない南スーダンでは、こうした取り組みが大切です。ユニセフとパートナー団体はさらに、19のラジオ局でコレラ予防についてのメッセージを発信したり、トークショーを放送しているほか、学校や公共の場にポスターを掲示するなどしています。 加えて、保健施設の整備、コミュニティへの石けんの配布、混み合った文民保護区での予防接種キャンペーン、感染リスクの高いコミュニティでの予防や早期発見についての意識喚起、またそのための地元ボランティアや教員、宗教指導者へのトレーニングなども進めています。 時間との闘い
ヴェイチ代表は、もしも今回の流行が、感染が起こっている地域以外、特に紛争の影響を受けている州にも広がれば、保健施設の機能不足によって多くの死者を出す恐れがあると警告しています。紛争地域では、現在184カ所の保健施設が閉鎖もしくは破壊されて機能できなくなっています。 「ナイル川上流地域への拡大を食い止められるかどうかは、特に雨季においては時間との闘いです。現在、我々は最も危険の高い子どもたちに安全な水とワクチンを届けることを最優先に活動しています」(ヴェイチ代表) ユニセフ・南スーダン事務所は、今後6カ月のコレラ予防対策に、460万米ドルの資金が必要だとしています。 * * * ■南スーダン概況
【関連ページ】 人道危機緊急募金郵便局(ゆうちょ銀行) *公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。
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