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ユニセフ・子どもの生存に関する報告書発表
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© 日本ユニセフ協会/2015 |
© 日本ユニセフ協会/2015 |
© UNICEF/NYHQ2014-3622/Pirozzi |
子どものケアセンターでお昼寝をする先住民の子ども。(マレーシア) |
世界の最貧国のなかには、立ちはだかる困難を乗り越え、子どもの死亡の大幅な減少を達成した国々もあります。
「世界のあらゆる地域で何百万人もの子どもの命が守られたことは、新たなミレニアムである2000年以降に達成した、初めての重要な成果のひとつです。そして今後15年間の最大の課題は、この前進をさらに加速させることなのです」と、ユニセフ事務局次長のヨーカ・ブラントは述べています。「もし私たちがすべての子どもに支援を届けるため、さらなる取り組みに注力すれば、何百万人もの子どもたちが命を落とさなくてすむことを、これらのデータは示しています」
5歳未満児死亡の減少にめざましい成果をもたらしたのは、シンプルで影響力が大きく、費用対効果の高い方法です。専門技術者が付き添う出産時および産前産後ケア、母乳育児、予防接種、マラリア予防のための殺虫剤処理を施した蚊帳、改善された水と衛生、下痢の子どものための経口補水療法、栄養補助食や栄養治療食などが含まれます。
© UNICEF/NYHQ2014-3524/Pirozzi |
生まれたばかりの赤ちゃんを抱く母親。(エリトリア) |
この大きな前進にもかかわらず、「5歳未満児の死亡率を3分の2減少させる」という目標は、世界全体では達成できていません。
1990年から2015年末の間に、主に予防可能な原因によって、推定2億3,600万人の5歳未満児の命が失われるとされています。現在の5歳未満児の主な死因は、早産、肺炎、出産時の合併症、下痢、そしてマラリアです。また、5歳未満児死亡全体の半数近くに栄養不良が関係しています。
今月採択予定の持続可能な開発目標(SDGs)では、2030年までに、5歳未満児死亡が出生1,000人あたり25人(あるいはそれ以下) になることを目指し、さらなる大きな取り組みを各国に求めています。特に目標への前進に遅れが生じている国々において取り組みを加速することで、さらに3,800万人の5歳未満の子どもの命が守られることになるのです。
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■参考情報
あの約束を再び(A Promise Renewed)について
“あの約束を再び”は、すべての女性と子どものための世界的な取り組みで、予防可能な原因による妊産婦・新生児・子どもの死亡を減少させ、女性と子どもの保健の改善を目指しています。
ユニセフは、2012年6月、米国ワシントンD.Cで、米国、エチオピア、インド各国政府と、ハイレベル会合“The Child Survival Call to Action(子どもの命を守るための世界的行動を求める会議)”を共催し、“あの約束を再び(A Promise Renewed)”キャンペーンをスタートさせました。それ以来、ミレニアム開発目標 4に掲げられている「2015年までに、5歳未満児の死亡率を1990年と比べて3分の2減少させる」ための取り組みに焦点をあててきました。今年9月に採択予定の持続可能な開発目標(SDGs)にも、その“約束”が引き継がれています。
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