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ナイジェリアと周辺国
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ユニセフ(国連児童基金)は今日、ボコ・ハラムの名称で知られる武装グループによる攻撃が急増していることで、この5カ月間で50万人の子どもたちが家を追われ、その結果、ナイジェリア北部とその周辺国で避難中の子どもの数は合計で140万人に達していると、発表しました。
© UNICEF/NYHQ2015-0474/Esiebo |
ナイジェリア北東部の国内避難民キャンプに身を寄せる親子。 |
ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所代表のマヌエル・フォンテーヌは、「必死に逃げている子どもたちはみな、子ども時代を奪われています。子どもや女性が殺されたり、誘拐されて爆弾を運ばされたりすることが続いているのは、本当に恐ろしいことです」と述べました。
ナイジェリア北部だけでも、120万人近い子どもたちが家を追われました。その数の約半数は、5歳未満児です。さらに、カメルーン、チャド、ニジェールでも26万5,000人の子どもが故郷から逃れています。
ユニセフは影響を受けている4カ国すべての政府やパートナー団体とともに、こうした暴力の被害を受けているたくさんの子どもたちやその家族への緊急支援を拡大しています。 今年に入ってから、以下のような支援の成果がでています。
© UNICEF/UNI182415/Abdou |
絵を描き、心のケアを受ける、自宅からの避難を強いられた子どもたち。 |
しかしながら、未だ資金が不足しています。ユニセフは今年のチャド湖地域(ナイジェリア、カメルーン、チャド、ニジェール)での人道支援活動に必要な5,030万米ドルのうち、32%しか確保できていません。資金不足によって、紛争の影響を受けている12万4,000人以上の子どもたちがはしかの予防接種を受けられず、8万3,000人以上が安全な水を手に入れられず、20万8,000人以上が学校に行くことができていません。
「資金不足と難民の増加によって、命を守る支援を届けることが非常に難しくなっています」とフォンテーヌ代表は述べました。「追加の資金がなければ、支援を必要としている何十万人もの子どもたちが、基本的な保健ケアや安全な水、教育などのサービスを受けられなくなってしまいます」
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