【2015年11月9日 カトマンズ(ネパール)発】
ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは、大地震から6カ月のネパールを訪問後、以下の声明を発表しました。
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地震という破壊的な自然災害によって、多くの命が奪われ、危険に晒されたネパールで今、人々の間の政治的対立が、子どもたちに新たな打撃を与えています。さらに今後、自然の脅威が再びやってくるでしょう。冬の寒さが、人々の窮状を悪化させていくからです。
© UNICEF/NEPA2015-00022/Panday |
ガスや食糧、医薬品などの備蓄が減少するなか、テライ平野では政治対立によって学校が閉鎖され、国全体が燃料不足に陥っていることは、今を生きる子どもたちの命を脅かしているだけでなく、この国の将来をも脅かしています。
この数日にわたって、地震後に建てられた仮設シェルターが冬への備えとしていかに心もとなく最小限の設備であるかを、目の当たりにしました。今年は降雨量が少なく、十分な収穫がありません。調理用ガスなどの燃料も不足しています。医薬品の不足は、これから数カ月にわたる寒い季節において、肺炎などの病気の治療に深刻な影響を与えます。新たな人道危機が、迫っているかもしれません。
私たちはすべての関係者に向け、迫りくる冬だけでなく、より長期的な視野で考えるべきだと、緊急の呼びかけを行っています。
ネパール南部だけでも、およそ150万人以上の子どもたちが学校に通うことができずにいます。学校が子どもたちに対しその扉を閉ざしてしまうことは、子どもたちの夢や志への扉も閉ざしてしまうことになります。それは、家族やコミュニティ、国の将来が閉ざされることにもつながるのです。
「ネパール大地震緊急募金」は2017年10月31日をもって受付を終了いたしました。これまでに18億795万2,422円もの浄財を全国の皆さまからお寄せいただきました。皆さまのご協力に感謝申しあげます。
◇ 自然災害緊急募金のご案内 ◇
ユニセフは、世界各地で発生しているさまざまな自然災害の影響を受ける子どもたちのために、緊急・復興支援活動を行っています。日本ユニセフ協会では、ユニセフのこうした活動を迅速に支援するため、自然災害緊急募金を受け付けています。
自然災害緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行) 振替口座:00190-5-31000 口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会 *通信欄に「自然災害」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。 *公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。 |
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