【2016年6月8日 南三陸町発】
ドイツ・プロサッカーリーグで活躍する長谷部誠選手が、6月8日(水)、宮城県南三陸町の「あさひ幼稚園」を再訪しました。
©日本ユニセフ協会/2016/tatsuo.hirose |
著書の印税などの寄付を通じて、津波により園舎を流失した「あさひ幼稚園」の再建を支援された長谷部選手は、毎年、短期間のオフの合間を縫って、子どもたちに会いに同園を訪れています。
前夜に大阪での日本代表の試合を終えたばかりの長谷部選手は、朝の飛行機で、宮城県三陸町にやってきました。「あさひ幼稚園」に到着した長谷部選手は、到着を待ち望んでいた園児たちから、「おかえりなさーい」ととびきりの笑顔で迎えられました。
まず始まったのは、「あさひサッカークラブ」結成式。この「あさひサッカークラブ」には、あさひ幼稚園の園児たちで構成される3つのチームが所属しています。
結成式の最初は選手宣誓。選手である園児たちが右手を挙げ、「いっしょうけんめい れんしゅうして はせべせんしゅのように なります」と力いっぱい宣誓しました。
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そして、チーム旗づくりに参加。「あまり絵が上手じゃないんだ」と少々不安そうにペンを握り、子どもたちにリクエストされたキャラクターを描いていた長谷部選手。途中、「口がちょっとおかしくなっちゃった。どうすればいい??」と、園児たちの助けを借りながら、一緒に協力してチーム旗を完成させました。
他のチームの旗でリクエストされたのは、カブトムシ。不安の色がさらに濃くなりつつも、長谷部選手子どもたちの想いに応えようと、一生懸命描いていました。
チーム旗づくりが終わると、長谷部選手は、園児たちとかけっこをしたり、ボールを追いかけたりして、限られた時間の中で約1年ぶりの交流を楽しみました。
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被災地では、少しずつ復興への歩みが進められています。あさひ幼稚園でも現在、新園舎の建設が進められています。建設工事の関係者から、完成予定図とともに説明を受けた長谷部選手は、「この園舎は日本中の方々の想いがつまったもの。さらにすばらしい建物がこの秋冬に完成するので、園児たちにはここでおもいっきり遊んでほしい」と、完成を心待ちにしている様子でした。
長谷部選手があさひ幼稚園を初めて訪問したのは、2011年12月。当時はまだ園舎がなく、地元の公民館を間借していました。それ以来、日本に帰国した際は、出来る限りの時間をとって、子どもたちに会いにあさひ幼稚園を再訪しています。
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今回で6回目の訪問を終えた長谷部選手は次のように話しました。「自然災害との向き合い方、そういう部分でいえば、やはり風化させてはいけない。ぼく自身も毎年足を運ばせて頂いて、改めて感じることもやっぱりあります。ここに足を運ぶことは、使命であるとともに、自分の活力でもあると思います」
また長谷部選手は、熊本地震の被災地に関しても言及し、「何か自分にできることがあると思うし、行動を起こすことが大事だと思います」と被災地への想いをのべました。
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