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日本ユニセフ協会
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日本の知見をユニセフの活動に
ユニセフ本部で、ECD支援の経験を共有

【2017年2月1日  ニューヨーク発】

東日本大震災緊急復興支援活動の中で、特に乳幼児期や学齢前の年齢の子どもたちに焦点を当てて行った様々な活動の概要を紹介した英文の簡易レポート。世界各国からニューヨーク本部に集まったユニセフの緊急支援専門家らに、ワークショップの基本資料として配布された。

東日本大震災緊急復興支援活動の中で、特に乳幼児期や学齢前の年齢の子どもたちに焦点を当てて行った様々な活動の概要を紹介した英文の簡易レポート。世界各国からニューヨーク本部に集まったユニセフの緊急支援専門家らに、ワークショップの基本資料として配布された。

近年、脳科学をはじめとする様々な分野で、子どもが母体の中で育つ時期を含む「最初の1000日」が“人の基盤”を作る最も大切な時期であり、脳を含めた心身の成長と発達を助けるために、医療・保健や栄養は言うまでもなく、適切な刺激(働きかけ)や心を安定させる“保護”が必要であるということが明らかにされています。

ユニセフ本部で、日本のECD支援の経験を共有

こうした最新の知見を背景に、ユニセフは、2017年1月、乳幼児ケア(Early Childhood Development=ECD)を推進するECD世界キャンペーンをスタート。同月末、ニューヨーク本部で、紛争や災害の現場におけるECD関連分野の支援をテーマにした専門家向けのワークショップが開かれ、日本ユニセフ協会が東日本大震災緊急復興支援活動で得た知見が共有されました。

ECDを緊急支援のスタンダードに

2016年暮、ECD世界キャンペーンの開始に先立ち、東京で開催されたシンポジウム「世界を変える子育て」の基調講演者として、ユニセフ本部から、エドゥアルド・ガルシア・ローランドECD専門官が来日。特に緊急支援分野でのECDを担当していることから、東日本大震災緊急復興支援の中で日本ユニセフ協会が展開した様々なECD分野の活動に関するヒアリングにも、滞在中多くの時間を割きました。

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©日本ユニセフ協会

日本ユニセフ協会が再建を支援した「あさひ幼稚園」(宮城県南三陸町)の先生方から、ユニセフの支援が園や子どもたち、地域にもたらした効果(インパクト)を聞き取るユニセフ本部のエドゥアルド・ガルシア・ローランドECD専門官。(写真左)

「『赤ちゃんや乳幼児は“夢の中”で生きている存在だから、紛争や災害が起きて周囲の環境が変わっても、それほど影響を受けることはない』…長年、こんな“迷信”が信じられてきました」

「緊急支援の専門家の間でも、乳幼児期の子への支援の重要性は、まだあまり理解されていません」

「東日本大震災の中で行われた活動は、ユニセフの中でも貴重な経験です。世界各地の緊急支援の最前線に立つユニセフの専門家と共有したいと思います」(ローランド専門官)

 

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