【2017年12月18日 東京発】
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今からちょうど一年前、ユニセフハウスで開催された大学生向けのワークショップ。そこで中央大学の学生チームが提案した「ユニセフウィーク」の企画が、中央大学林光洋ゼミナールの学生たちの熱意によって、ついに実現しました!
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はじまりは、一年前。ユニセフハウスで開催された大学生対象のワークショップで、中央大学の学生たちが大学でのユニセフウィークという企画を発案してくれました。その際には、世界の子どもの現状を知ってもらうために、期間限定で学食に開発途上国のメニューを出す、生協等で学生がデザインしたグッズを売りその一部を募金する、などのアイディアが出されていました。
その後、林光洋ゼミナールの学生たちを中心とした有志学生たちが、大学側や学生生協にも協力を仰ぎ、かたちを変えて今回のユニセフウィークが実現しました。
このユニセフウィークは、中央大学国際センターが開催する「インターナショナルウィーク」とも併せて実施され、期間中、大学構内のいたるところでユニセフの動画やポスターが放映・掲示されたほか、図書館ではユニセフとWFPの展示が見られる企画展も開かれました。
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また、水問題を解決するイノベーションを考えるワークショップを実施したり、学生生協や多摩センター駅での募金活動も行われました。
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日本ユニセフ協会からもスタッフが登壇して実施されたユニセフウィーク初日のワークショップのタイトルは「水で奪われる子どもたちの未来 -私たちにできること-」。翌日からの募金活動のテーマが「水」ということで、2年生が作った水に関するクイズを通して色々なことを知ったり、水くみに毎日8時間を費やして学校にも行けないエチオピアの13歳の女の子アイシャの動画を見たりしました。
そして、いよいよグループワーク。5~6人ずつに分かれて、水の問題を解決するにはどんな解決策が考えられるか、話し合いました。
「ソーラーで動くトロッコをつくって、水場まで歩かなくて良いようにする」
「どうにかして井戸を掘ることはできないのだろうか?」
というような、物理的な解決方法から、
「水場まで歩く時間がもったいないから、子どもたちが集団で水くみに行って、教師も同行して、歩きながら勉強する」
「家族やグループで水くみをシフト制にする」
などの発想の転換とも言えるアイディアが出て、とても盛り上がったワークショップでした。
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ユニセフウィークでの募金活動の実施にあたり、「目標があったほうが分かりやすいし、募金に協力してくれる人が多いかも」と日本ユニセフ協会に相談に来た学生たち。
話し合いの結果、物資を指定して支援する「支援ギフト」の中から、浄水剤のための募金活動をすることに決まりました。人が1日に必要とする飲料水が4リットルとした場合、300人が1年間安全に暮らせるだけの水をきれいにできるだけの浄水剤を支援することを目標に設定しました。
その結果、なんと目標を前日に達成!「300人」の目標を「500人」に上方修正したのちも協力者は増えつづけ、最終的には842人分に値する額が集まったそうです。
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ユニセフウィークを企画した中央大学林光洋ゼミの須藤智也さんは、「今回のユニセフウィークを通して多くの方に途上国の現状について関心を持っていただけて、大変嬉しく思います」と話していました。また、同ゼミの髙木快郎さんも「多くの方に支えられて実施できたユニセフウィークを大成功で終えられて良かったです」と感慨深げでした。
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