【2018年6月18日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)は、ジェンダー平等に関する、先導的でグローバルな評価方法および企業認証基準とされるEDGE(Economic Dividends for Gender Equality:ジェンダー平等の経済的配当)」の認証を、国連機関として初めて取得しました。
「ジェンダー平等、そして、女性と女の子の権利の推進は、ユニセフの活動の中核です」とユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォアは述べました。「若い女性や女の子を含め、すべての子どもたちと若者の権利のために活動する組織として、私たちは見本とならなければなりません」
EDGEの認証手続きには、データポリシーと慣習の包括的なレビュー、及び、職場のジェンダー平等にあたり職員の体験や認識に対する全組織的な調査・分析が含まれています。
EDGEは、「EDGE Assess」・「EDGE Move」・「EDGE Lead」の3段階で認証されます。今回ユニセフは、2番目の段階である「EDGE Move」の認証を受けました。これは、職場におけるジェンダー平等のインクルーシブな風土づくりを目指し、変化を促す枠組みの実施と重要なマイルストーンの達成が評価された結果です。より取得が難しい2番目の段階の「EDGE Move」認証を取得したことで、ユニセフは、EDGE認証を取得しているすべての組織の中の、上位11%に含まれることになります。
「私たちは、子どもの権利と幸福は、女性の権利が尊重され維持されることによって守られる、ということを知っています。ユニセフは、権利を奪われている人たちに対する支援活動を通じてだけでなく、あらゆる現場のあらゆるレベルにおいても、ジェンダー平等の基準を、引き続き高めていくことを約束します」(フォア事務局長)
ユニセフの職場におけるジェンダー平等の達成への決意は、国連事務総長が発表した「国連システムのジェンダーパリティ戦略(System-Wide Strategy on Gender Parity)」に沿うものである。ジェンダー平等の達成と、すべての女性と女子のエンパワーメントは、持続可能な開発目標(SDGs)の目標5に示されている。ユニセフは、7つの具体的行動項目を掲げた「ジェンダー行動計画(Gender Action Plan)」に併せて、ジェンダー平等を活動の中心に据えることを確約している。
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