2022年1月18日ニューヨーク/コペンハーゲン発
ユニセフ(国連児童基金)は、新しい抗ウイルス薬「モルヌピラビル」の調達のため、複数の供給者と長期契約(LTA)を締結しました。
新薬の公平な供給を目指して
ユニセフによるモルヌピラビルの調達は、臨床上の推奨事項(clinical recommendations)、規制当局の承認、ユニセフによる品質保証要求事項の遵守によって決まります。昨年12月、米国食品医薬品局は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特定患者の治療におけるモルヌピラビルの使用について、緊急使用許可を出しました。モルヌピラビルは現在、WHO(世界保健機関)による評価段階にあります。
こうした契約は、低・中所得国で暮らす人々が、COVID-19の新しい治療法をタイムリーに受けられるようにすることに繋がります。ユニセフは引き続き、ACT-A (Access to COVID-19 Tools (ACT) Accelerator)パートナーや企業と協力し、モルヌピラビルの確実な供給、各国のニーズに対応できる手頃な価格と生産量の確保に努めます。また、自国内での展開を望むACT-Aパートナーにも供給可能となる予定です。
ユニセフはまた、WHO、グローバルファンド(the Global Fund)、ユニットエイド(Unitaid)など、他のACT-Aパートナーと緊密に協力しながら、低・中所得国に対するモルヌピラビルの公平な供給を確保していきます。