2022年3月9日ニューヨーク発
ウクライナのマリウポリにある産科病棟が攻撃されたことを受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは、以下の通り声明を発表しました。
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産科病棟の攻撃に憤り
本日、ウクライナのマリウポリにある産科病棟が攻撃され、幼い子どもや出産中の女性が、破壊された建物の瓦礫の下に取り残されているとの報告を受け、私は驚きと恐怖を感じています。犠牲者の数はまだわかっていませんが、最悪の事態となることを恐れています。
被害状況が確認されれば、この攻撃は、この戦争がいかにウクライナの子どもたちとその家族に悲惨な影響を及ぼしているかを明確に示す出来事となるでしょう。この2週間弱で、少なくとも37人の子どもが死亡、50人の子どもが負傷し、100万人以上の子どもがウクライナから近隣諸国への避難を余儀なくされています。
民間人や、病院、水と衛生システム、学校などの民間インフラに対する攻撃は、とても受け入れがたいもので、直ちに止めなければなりません。ユニセフは、即時停戦を改めて求めるとともに、すべての当事者に対し、子どもたちを危険から守るための国際人道法の義務を尊重し、人道支援者が安全かつ迅速に、必要としている子どもたちに支援を届けられるようにすることを、強く要請します。
ウクライナの子どもたちは、切実に平和を必要としています。
■ユニセフ「ウクライナ緊急募金」ご協力のお願い
8年にわたって続く東部地域の紛争や、昨今の武力行為の激化の影響を受けるウクライナの子どもたちのために、ユニセフは緊急支援を行っています。その活動を支えるため、日本ユニセフ協会は、ユニセフ「ウクライナ緊急募金」を受け付けております。
水や電気を絶たれたり教育の機会を奪われたり、避難を余儀なくされるなど、紛争による直接的・間接的な影響を受ける子どもたちをはじめ、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。